ぬこにとってのリーダーって
誰なのかしら?
リーダー?俺は誰にも属さないからな。
強いて言えば俺自身のリーダーは
俺、ってことになるのかも。
人間界ではそうもいかない部分も
あるわよね。同調圧力を強いられる
機会も多い中、自分のリーダーを
どうみつけていくか、ということが
本書のテーマとなっているわ。
変わったことをすると何かと
叩かれる現代社会の中で
自分の行くべき道へと導いてくれる
リーダーの存在は大切だよな。
『ほんとうのリーダーのみつけかた』
梨木 香歩 (著) 岩波現代文庫
概要
コロナ禍において、人と人とのつながりが薄れ、これまでの常識が通用しない事態となった。
人々を導くリーダーが存在せず、進むべき道がわからないまま、時間が過ぎていく。
この社会ではリーダーのなりかたは講じられていても、リーダーのみつけかたやえらびかたについては、ほとんど学ばれていない。
本書ではほんとうのリーダーの見つけかたについて解説していく。
ほんとうのリーダーはどこに?
非常事態という状況のもと、同調圧力が強まり、思ってもいないのに同意してしまい自己嫌悪に陥ることがありませんか。
そんなあなたの「やっちまった」をいつも見つめている、味方である人は誰でしょうか。
それがあなたの「ほんとうのリーダー」、つまりあなた自身なのです。
そのリーダーはあなたの行動を客観的に眺め、無理な要求はせず、ちょっと頑張ったらできる、という線が引ける。
それが自分の中のリーダーを鍛えることになり、集団の中においても自分自身の「答え」を見つけ、実行することができるのです。
一九五二(昭和二七)年、静岡の農村で行われた選挙違反。
それを新聞社へ告発した十七歳の石川さんは村八分にされてしまいます。
この出来事はこの国に民主主義は根付くのかという問題も明らかにしました。
まとめ
同調を求める声が高まる中で異なる意見を発すると、強い反発を受けます。
しかし、感情的な否定でなく理性的に論じ合える内なるリーダーを持つ人間がもっと現れれば、この社会はまた良い方向に変化していくことができるのではないでしょうか。
<こんな人におすすめ>
同調圧力が強まる社会に納得がいかない部分がある
周囲と異なる自分の意見をなかなか言いづらい
ぶれない自分の指針となるものが欲しい
日本社会が同調圧力に弱いのは
議論についての教育が不足して
いるからじゃないの?
冷静に「あり」と「なし」を
議論していけば良い方向を見出せるんじゃないか?
(まともすぎる…)
「これまでがそうだったから」
「みんながそうするから」ではなく
一人一人が意見を主張し、それを受けいれ
話し合える社会になっていくといいわよね。
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