こちらは元女優で映画監督を夫に持つ妻が
おばあちゃん役で再起を果たし、その後
波乱の人生を送るという物語よ。
ほほう!おばあちゃん役で
再デビューか!そいつはすごい。
元気な人なんだろうなあ。
夫とは離婚したくてもできず
同じ敷地内で別居状態。つつましい
生活をおくっているけれど再デビューで
ブレイクしてから生活が一変するの。
なるほどねえ。
有名になるといろんな人に
注目されて大変なこともあるんだろうな。
『マジカルグランマ』柚木 麻子 (著) 朝日文庫
あらすじ
元女優で75歳の正子は、映画監督の夫と家庭内別居状態。
離婚資金を貯めるために参加したCMのオーディションに見事合格。
全国のお茶の間に「孫を思うやさしいおばあちゃん」である正子の姿が流れ、仕事も入りはじめる。
しかし、その流れを止めるような出来事が起こり、また困窮する生活が…。
夫の知り合いで映画監督を目指しているという若い娘、杏奈や近所の住民らとともに、正子は人生の逆転をはかるが…。
CMがヒットし一躍有名人になった正子だが…
若い頃、チョイ役でいくつかの映画作品に出演した正子は、夫からのプロポーズを受け引退。
家事と育児に励みますが、夫は浮気をくり返し、スタッフたちを突然家に連れてきたりと勝手ばかり。
離婚を提案しても応じてもらえず、家庭内別居状態です。
先輩女優からシニア俳優専門の派遣会社を紹介され、CMのオーディションを受けた正子はみごと合格。
CMもヒットし、街を歩けばサインを求められたり、役名で呼ばれたり。
仕事も収入も増え、順風満帆かと思いきや、ある出来事をきっかけに世間から大バッシングを受けることに。
収入が途絶えた正子は、何とかしようと、新たな同居人・杏奈や近所の住民・明美らの力を借りながら起死回生をはかります。
まとめ
自分が一番でいたい、夫がいなくなってせいせいしている。
臆面もなくハッキリと言葉に出し、さらに「これだ」と思ったことにはすぐさま行動に移す。
何ともパワフルな75歳の正子。
それは「もう歳だから」「年寄りはおとなしく」などの価値観に一切縛られていないから。
年老いても全力で当たってくじけて、なお立ち上がって走っていく正子の姿は痛快!!
元気をもらえる物語です。
<こんな人におすすめ>
我が道を行く元女優の75歳を描いた物語を読んでみたい
世間のイメージをぶち壊すような行動力のあるおばあちゃんの話に興味がある
柚木 麻子のファン
なんともパワフル!!
「いいおばあちゃん」像をものとも
しないゴーイングマイウェイぶりが
いいなあ。周りの人は大変だろうけど(^^;;
自分自身という強い軸を
持っていなければなかなかこんな風には
生きることはできないわよね。
何よりも自分に対してあきらめないという
姿勢が大切なのかもしれないわ。
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