こちらは各章ごとに事件が起こり
章の最終ページにヒントとなる
写真が挿入されてるミステリーよ。
「予想外の展開と驚愕のラスト」で
定評のある著者だもんな。
各章では、死んだのは誰か、
なぜ死んだのか、罪は誰のものかと
その謎もそれぞれにあるの。
各章の内容はつながりを見せながら
ラストへと向かっていくわ。
ヒントがあるってことは
読者への挑戦状ってことか?
よし、いっちょ謎解きしてみるか!!
『いけない』道尾 秀介 (著) 文春文庫
あらすじ
海岸線に沿った白蝦蟇シーラインは、白沢市と蝦蟇倉市を結ぶ道路。
この道を南下するときに、左手に現れる弓投げの崖を、決して見てはいけない。
自殺者が多い崖、その先のトンネルと急カーブで事故が起きやすいとされるこの場所で、衝突事故が起こる。
事故の当事者たち、その関係者や家族、刑事たちの思惑が絡まりあう。
また、少年が目撃した文房具店での出来事の真相、新人刑事が見つけ出そうとした殺人事件の犯人。
全てがつながりを見せながら驚愕のラストへとつながっていく。
写真をヒントに真相を見つけ出そう
第一章では自動車事故、第二章では殺人事件の目撃、第三章では手帳に記された殺人事件のヒント、とそれぞれに事件が起こり、各章の最終ページに写真が掲載され、そこにヒントが隠されています。
死んだのは誰か、なぜ死んだのか、罪は誰のものか、という各章題も真相を知るための足がかりとなっています。
そして最終章では罪の告白、という体裁となっていますが、それすらも一筋縄ではいきません。
さらに最終章の後の写真が衝撃的。
思わず「えっ…」と声を失います。
まとめ
誰がいつ、何をしたか、どこにいたのかが巧妙に入り組んで描かれています。
読了後は(読書中でも)直ちに人物相関図とおこった出来事を時系列に並べて書いてみることをオススメします。
その表をもとに、各章のラストに掲載されている写真を見てみると「なるほど、そうだったのか!」とより明確に理解できます。
読後に「あの章の真相は?犯人は?」「あの描写は何を示唆している?」と感想を語り合うのも楽しい、二度読み必至の謎解きに夢中にさせるミステリーです。
<こんな人におすすめ>
死者の正体、殺害方法、犯人など章ごとに挑まれるミステリーを読んでみたい
各章で問題を、各章の最後に掲載された写真で真実を探る物語に興味がある
道尾 秀介のファン
え?ちょとまっ… ええ?
もいっかい読む!!(; ゚ ロ゚)
見事に入り組んだ描写で
読者を翻弄してくれるわね。
メモしながら解析するのを
おすすめするわ。
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