こちらは『満月珈琲店の星詠み』シリーズの
第四弾よ。『変容』を司る冥王星の影響を
受け、人生に大きな動きが起こる人々を
描いているの。
ほほう。人生の大きな動きと言えば
結婚とか転職とかかな?
なぜこんな目に遭うのかと
思うような辛い体験をする人も
登場するわ。
ええ〜?いったい何が起こったんだ?
その体験を無事に乗り越えることが
できたのか?
『満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~』
望月 麻衣 (著), 桜田 千尋 (イラスト) 文春文庫
あらすじ
肉体を持った人間から、魂の存在への『変容』を司る冥王星が水瓶座に入る2023年3月。
満月珈琲店のマスターとヴィーナス、マーキュリー、マーズ、ジュピター、サートウルヌス、ウーラノス、ルナたちの面々は北海道の音楽祭に来ていた。
転職のために札幌へとやってきた小雪は、自分と同じように猫のマスターが営むトーレーラーカフェでの体験をした人たちと連絡を取る。
その中の一人である女性から小樽での昔話を聞くのだが。
満月珈琲店に出会ったのは人生の嵐の時期だった
8歳の頃に父を事故で亡くした小雪。
母が苦労するのは自分のせいだと思っていた小雪は、甘えたり頼ったりすることができませんでした。
しかし、猫のマスターが経営する満月珈琲店での出来事から自分に素直になることができました。
懸賞サイトに自身が体験した不思議なエピソードが採用されると、同じような出来事に遭遇した人が現れます。
その中の一人、札幌で紅茶専門店と下宿屋を営むマダム、藤森光子に会います。
彼女から聞いた当時の話は、それまで生きてきた人生がすべてひっくり返ってしまうような壮絶なものだったのです。
まとめ
驚くような出来事に巻き込まれてしまう時。
それまで築いてきた人生や価値観が崩れ、途方に暮れてしまうかもしれません。
しかしそれは必ず終わりが来るもの。
そしてそれを乗り越える力を本人が持っているから起こることなのです。
人生の嵐は自分の足いでしっかり立つ力を蓄える準備期間。
そんなことを教えてくれる、力と感動をくれるシリーズ第四弾です。
<こんな人におすすめ>
激しい嵐のような困難に出会った人が星の動きを知ることで乗り越えていく物語に興味がある
『満月珈琲店の星詠み』シリーズのファン
望月 麻衣のファン
大きな嵐が来た時は自分を信じて
足を踏ん張っていくしかないな。
こんなカフェで一息つけたら
少しだけ頑張れそうだ。
新しい自分になるための
トレーニング期間と考えると
良いのかもしれないわね。
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