こちらは『ドミノ』の続編よ。
今回は上海を舞台に28の
キャラクターたちが交錯し
様々な出来事を引き起こすの。
あのたくさん登場人物が
出てくる話ね。今回は上海かあ。
東京駅も相当だったけどさらに
予想外の事が起こりそうだな。
現地の犯罪グループや警察、
動物園スタッフにホテルレストランの
名シェフに加え、前回登場した
OLたちも騒動に巻き込まれるの。
それらがどう絡まり合っていくのか
想像もつかないんだが。
どんな事件がどう展開していくのか。
楽しみだぜ!!
『ドミノin上海』恩田 陸 (著)角川文庫
あらすじ
上海の中でも多くの観光客が集まる中国式庭園、豫園の東にある骨董品店に「『蝙蝠』が上海に入った」と連絡が来る。
窃盗されたこのお宝を手に入れるべく、店主の衛春は店を出る。
しかし、その品は予定されたものと異なった方法で、何故か人気のホテル、青龍飯店の厨房へ…。
ホテルのお客やスタッフ、そこへ動物園からの脱走をはかる猛獣までもが入り乱れ、お宝はこちらからあちらへと移動していく。
龍のごとく勢いに乗り成長していく都市、上海を舞台に28のピースがつながっていく。
予想外のトラブル続きでお宝は何処へ…
お宝を人質に取り、持ち主から身代金を要求する組織の一員である衛春は、お宝入手の連絡を受け、約束の場所へ。
しかし、運び役の者が予定していたニワトリではなくイグアナの口の中にそのお宝を入れてしまったことを知ります。
青龍飯店に到着したイグアナは料理長によって調理されてしまいます。
そのイグアナはホテルに宿泊している映画監督が大切にしているペットだったのです。
ショックのあまり撮影をストップしてしまった監督にプロデューサーはブチ切れ。
ペットの霊を呼び出せる人間を調べ始めます。
一方、厳厳は山で捕獲された猛獣。
一度脱走の経験があり、その機会を虎視眈々と狙っていましたが、とうとうこの日がやってきます。
また、前回登場したOL三人組も。
えり子は上海で夫ともに寿司デリバリー店を経営し、優子と和美は彼女をたずねて観光し、青龍飯店に宿泊することに。
偶然が偶然を呼び予期せぬ展開に。
まとめ
今回登場するメンバーは26名+2(?)。
それぞれが目的を持って、あるいは気ままに行動していくことで、どんどんと全体が動き出していきます。
一作目同様、実に個性あふれる登場人物たちのため混乱することなく読み進めることができます。
中でもあの猛獣の脱出劇とクライマックスの対決シーンには手に汗握ります。
ノンストップで楽しめる、疾走感と躍動感あふれる最強エンタメ小説です。
<こんな人におすすめ>
上海を舞台に多くの登場人物たちが絡み合い騒動が巻き起こる話に興味がある
前作『ドミノ』を読んだ
恩田 陸のファン
全く読めない展開!!
しかし黒白のアイツがかなり
いい味出してる〜(*>ω<)bイイネ
これだけ個性あふれる多くの
登場人物たちが絡まり展開し、
盛り上がりつつ見事な決着をつける。
素晴らしいエンタメ作品ね。
前作『ドミノ』のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。
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