こちらは祖父母の住む街へ
越してきた中学三年生の晃一が
クラスにまつわる秘密に
巻き込まれていくお話よ。
クラスにまつわる秘密!!
そりゃ いったいどんな
ものなんだ?
呪われたクラスとされる
三年三組では、多くの死者が出ると
言われているの。それを防ぐための
対策が取られているのだけど、転校生の
恒一にはその事情が説明されず、彼は
ルールを破ってしまったの。
まあ、知らなかったんじゃ
仕方ないよな。彼らの中に
多くの死者が出るってことか…
『Another(上)』 綾辻 行人 (著) 角川文庫
あらすじ
東京を離れ、母方の祖父母が住む夜見山市に越してきた十五歳の榊原恒一。
夜見山北中学に転入したが、クラスの仲間たちの何かを隠し、またどこか怯えているような姿に違和感を覚える。
謎めいた眼帯の美少女、見崎鳴の存在が気にかかり接触を図ろうとするが、そのことに対するクラスメイトの反応もどこか奇妙なもので…。
そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げる。
このクラスで一体何が起こっているのか。
夜見山北中三年三組にまつわる秘密とは
父親の長期海外出張のため、母の祖父母の家に世話になることになった榊原恒一。
引っ越した早々、自然気胸という病気になり1ヶ月ほど入院することに。
入院中に眼帯をした不思議な美少女、見崎鳴と出会います。
退院後、何とかクラスの皆に受け入れてもらえたと安心しつつも、心霊現象や学校の七不思議に興味はあるかとたずねられ、違和感を覚えます。
校内で鳴の姿を発見し、近づき話しかけた恒一に対し、鳴の発した言葉は「どうして?」「大丈夫なの?これ」。
戸惑う恒一に「気をつけたほうが、いいよ。もう始まっているかもしれない」と謎の言葉を残し鳴は立ち去ります。
授業を参加しないことが多く、それでも何も言われない鳴の存在、合同で行われない体育の授業、変更になった修学旅行の時期。
いくつもの不自然な物ごとは、二十六年前のある生徒の死から端を発している…。
恒一がそこまで突き止めた時、クラス委員長の桜木が階段で足を滑らせ持っていた傘の先端が喉に刺さるという凄惨な死を遂げます。
死はそこでとどまることなく、さらにいくつもの命を奪っていきます。
明らかな異常事態を眼の前にして、恒一は鳴から「呪われた三年三組」のいきさつを聞くのです。
まとめ
死を呼ぶクラス、三年三組。
このクラスになった場合の対処法、ルールなど生徒や教師たちが試行錯誤しながら何とか一年を乗り切ろうとするのですが、「通常では考えられないような」死を迎える被害者が何人も出てきます。
上巻では、こうした「呪い」が始まったきっかけ、これまでの経緯を転校生である恒一の目線で描いていきます。
効果的な対策を見つけることができるのか、死の連鎖を止めることはできるのか。
今後の展開が気になる学園ホラーです。
<こんな人におすすめ>
ある特定のクラスで続けて起こる不幸な事件の謎を描いた物語に興味がある
不幸を呼ぶ不思議な現象を推理しながら対処しようとする青春ホラーを読んでみたい
綾辻 行人のファン
半信半疑でいたところで
呪いが発動しちゃったのか…!!
どうなるのかが展開が読めない!!
うおお 続きが気になる〜〜(>_<)
緊迫した空気の中、ついに発動して
しまった災厄。恒一たちはこの災厄を
止めることができるのか、また鳴が
どのような役割をはたしているのかが
ポイントよね。下巻ではどんな結末を
迎えるのかしら。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。