こちらはデパ地下の和菓子店
『みつや』で働くアンちゃんが
出会う日常の謎を描く
お仕事ミステリー第三弾よ。
アンちゃん、仕事も慣れて
きたんじゃないのかな?
今回はどんな謎に遭遇するんだろう。
お客さんが突然怒り出したり
店長が不審な行動を取ったり。
あと自分と同じ年の優秀な社員を
前にして落ち込んだりもするわ。
へえ〜 アンちゃんがお客さんを
怒らせることなんてあるのか?
あとアンちゃんが落ち込んでいたら
「あなたのいいところたくさんあるよ!」
っていう読者の声がめっちゃ
聞こえてきそう( ´∀`)
『アンと愛情』坂木司 (著)光文社文庫
あらすじ
東京デパートの地下一階、和菓子屋の『みつ屋』でアルバイトをしているアンちゃんこと梅本杏子。
成人式を迎えても今ひとつ大人になるといいう実感が湧かずにいる。
そんな中、自分と同じ年の正社員の優秀さを目の前して落ち込んでみたり、金沢でこれまでに味わったことのない素晴らしいお菓子に出会ったりと、アンちゃんの学びは続きます。
そんな、ヘコんだり浮き上がったりする彼女の日常に衝撃の出来事が…。
成人を迎えるアンちゃんの内面は
アルバイトの身であることもあって、成人式を迎えるとなってもピンと来ないアンちゃん。
友人たちと振袖を選びに行くと、そこで色や柄の合わせ方、魅せ方の工夫に日本の文化を感じたりして感心しきり。
ある日、みつ屋に来た外国人のお客様が探していたのは、この季節に出る宇宙のお菓子。
形、言葉の意味から想像を膨らませていき、アンちゃんが導き出した答えとは。
また東京デパートのバレンタインフェアでは、みつ屋の別店から応援メンバーの桐生さんがやってきました。
通る声、流れるような手際の良さ。
とても同じ年とは思えない桐生さん。
それと比べて自分は…と落ち込むアンちゃん。
そんな彼女に椿店長は、桐生さんに地下の店舗のことを色々教えてあげて、と言うのですが。
また、友人たちと金沢旅行に来たアンちゃんは、お目当の和菓子を求め、一人お店に向かいます。
そしてもうひとつ、気になっていたお菓子を口にすると、かつて食べた時の印象と異なっていて…。
まとめ
お客様が突然怒り出した理由、椿店長に覚える違和感。
日常に現れるちょっとした謎をひとつずつ解くたびに、見識が広がり、様々なことや人の気持ちに思いを馳せ、成長していくアンちゃん。
今回はその過程で恋の予感も…?
仕事にも自分にもまっすぐ向き合い、自分のペースで大切なものを包んでいく。
そんなアンちゃんの姿がまぶしく愛おしい、シリーズ第三弾です。
<こんな人におすすめ>
和菓子屋でアルバイトをしているアンちゃんの、日常の謎や仕事への学び、成長を描いた物語に興味がある
『和菓子のアン』シリーズのファン
坂木司のファン
自分のペースで頑張ってるアンちゃん!
ホント応援したくなるよな。
そしてなんだかアイツとも
いい感じに…?
ひとつひとつ、決して早くは
ないけれど確実に成長していく
アンちゃん。仕事も恋も上向きに
なるのかしら。今後の展開が気になるわね。
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