こちらはサイコパスの弁護士・二宮が
何者かに襲われる物語よ。
二宮は自分を襲った人間を探し出し
殺そうとするの。
サイコパスが襲われたって!?
襲った相手もサイコパスなのか?
襲撃者は怪物のマスクを被り
手斧を振りかざしたの。
二宮は何とか助かったのだけど
世間では頭部が破壊された
猟奇的事件が起こっていたのよ。
怪物のマスク?気味が悪い奴だな。
猟奇的な殺人事件の犯行も
ひょっとしてそいつの仕業だったり…?
『怪物の木こり』倉井 眉介 (著)宝島社文庫
あらすじ
優秀な若き弁護士、二宮彰はサイコパス。
これまでに感情を僅かでも動かすことなく、自分の邪魔になる人間を何人も殺してきた。
しかし、ある夜二宮は怪物のマスクを被り、手斧を持った人物に突然襲われる。
何とか命拾いしたものの、襲撃者の逮捕を警察の手に委ねるのではなく、己の手で必ず殺すと誓う。
その頃、世間では頭部を開かれ脳みそが持ち去られるという事件が立て続けに起こっていた…。
サイコパスを襲う怪物男の正体とは
家族がいようが、命乞いされようが何のためらいもなく何人もの人間を殺してきた二宮。
嘘をつくのも得意であるため、その特技を生かし、弁護士の仕事で稼いでいました。
そんなある日、自宅マンションの地下駐車場で、怪物のマスクを被り手斧を持った何者かに襲われます。
頭をかち割られそうになったところをギリギリでよけましたが、怪物マスクが投げつけてきた斧が右側側頭部を直撃。
まずい、と思ったその時、同じマンションの住民が通りかがかり、何とか助かります。
病院で警察から状況を聞かれますがよく覚えていない、と答える二宮。
怪物マスクを探し出し、自分自身の手で必ず殺す、と誓います。
同じサイコパス仲間で医師でもある杉谷の協力を得て、自分を襲いそうな人間の推測を立てていいきます。
一方、巷では頭蓋骨が破壊され、脳が持ち去られるという事件が立て続けに発生。
犯人が脳味噌を持ち去る理由は何なのか。
そして被害者たちのつながり、犯人の正体とは。
まとめ
弁護士と医者。
最強で最悪なサイコパスコンビ、二宮と杉谷は殺人から死体の処理まで隙なくこなす殺人パートナーです。
いつもはやる側なのに今回はやられる側となった二宮は怒りをたぎらせ、怪物マスクを殺すべく杉谷の力も借りながらその正体を探ります。
しかし、襲われてから自分の内面に微妙な変化を感じる二宮。
そして連続猟奇殺人と、過去に起こった、多くの子供たちが監禁されていた事件が奇妙に絡まり合っていきます。
インパクトあるキャラクター、犯行の内容、そして次から次へと展開していく緊迫感のあるやりとりにページをめくる手が止まりません。
サスペンスでありながら一抹の悲しみと、わずかに差し込んだ「幸せ」という光に胸が熱くなる、エンタメサスペンス小説です。
<こんな人におすすめ>
サイコパスの殺人鬼が何者かに襲われるサスペンスに興味がある
サイコパスVS猟奇殺人犯の対決を描いた話を読んでみたい
倉井 眉介のファン
おおお グロテスクな
サイコパスのスプラッター作品かと
思いきや、そんな真実が裏に潜んで
いたとは…。思いがけずホロリと
しちゃったぜ。
背筋も凍るホラーでもあり、
また二宮という人間の
複雑な人間性に衝撃を受ける物語ね。
映画作品のほうでは主演の亀梨和也さんの演技が話題となったようです。予告編だけでもめっちゃ怖いです。
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