こちらは小学四年生の
ミステリクラブの3人が
学校で起こる謎を解く
ミステリーよ。
ほほう。小学校では
どんな謎が起こるんだ?
小学校のプールの中に
たくさんの金魚が
泳いでいたのよ。
ええ〜!?学校のプールに
金魚だって!?
生姜生たちはこの奇妙な
謎をどうやって解いていくんだろう?
『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』
知念実希人 (著)ライツ社
あらすじ
柚木陸は小学4年生。
放課後には幼馴染の神山美鈴、ミステリマニアの辻堂天馬と3人で集まりミステリクラブとして活動する。
ある日、小学校のプールにたくさんの金魚が放たれるという事件が発生。
一体誰が何のために、そしてどうやって行ったのか。
3人は謎を解くため推理していく。
学校のプールに金魚が泳ぐ謎
楽しみにしていたプールが中止。
先生が言った「ちょっとプールに問題があって」という言葉が何やら引っかかる様子の天馬。
放課後、本や実験道具、トランポリンなどを持ち込んだ部室にミステリクラブの3人、陸、美鈴、天馬が集まりプールの話をしていたところ、担任の真理子先生がやってきます。
先生はミステリクラブの彼らに二つの事件の謎を解いてほしいのだと言います。
一つ目は、学校の敷地内にあるお地蔵さんが倒れていた事件の犯人を見つけること。
そして二つ目は、数十匹の金魚がプールに放たれていたのは誰が何のために行ったのかを探ること。
多くのミステリを読み込んでいる天馬は腕組みをして考えた後、「今夜3人でお祭りに行こう」と言い出します。
金魚の泳ぐプール事件の捜査のためにお祭りに来たのだと言う天馬はある屋台を目指して進んでいきます。
金魚がやってきたルートを突き止めた天馬は学校に戻り、お地蔵さんの周囲を調べ、ひとつの真実にたどりつくのです。
まとめ
ごくふつうの小学生・陸、元気でスポーツ万能の美鈴、ミステリマニアの天馬と個性豊かな3人が小学校で起こる謎を解くミステリです。
プールに金魚が放たれるという、小学生らしくもあり、またものすごく気になるこの謎は、読者にも十分にヒントが与えられ、天馬から読者への謎解き挑戦の場面もあります。
犯行の経緯もよく練られており、また犯行動機が犯人の人間性にも関わるものなので、ぜひ小学生に読んでもらいたいところ。
隅から隅までじっくりと読んで、読書の楽しさ、ミステリの楽しさに浸ることができる、子供はもちろん大人も楽しめるミステリです。
<こんな人におすすめ>
絵の多い本しか読まない子供に小説の楽しさを知ってほしい
大人でも楽しめる、児童書でありながら本格的なミステリに興味がある
知念実希人のファン
これはなかなかどうして
本格ミステリだぞ!
謎が解ける経緯はワクワク
するよな。
動機もトリックも一捻り
されていて読み応えがあるわ。
大人も子供も一緒に楽しめる
ミステリーね。
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