こちらは脅迫を受けている先輩を
救おうと探偵を雇って脅迫者の
正体を探ろうとする大学生のお話よ。
脅迫だって?先輩ってのは
脅されるようなことを
しいたのか?
ある事件で逮捕されたことがあるの。
先輩自身は身に覚えがないと言って
いるのだけど、集まった証拠が
彼を犯人だと示していたのよ。
そうなのか〜。証拠があるんじゃ
やっぱり本人が罪を犯したのか?
探偵は脅迫者の正体をつかめるんだろうか。
そしてその正体を知ったあとはどうするんだろう?
『花束は毒』織守 きょうや (著)文春文庫
あらすじ
大学生の木瀬は探偵事務所の扉を叩いた。
中学生の頃、家庭教師をしてくれていた憧れの大学生、真壁が何者かに脅迫されており、その犯人を突き止めてもらうためだ。
担当となる探偵は、かつて同じ中学で一年先輩の北見理花。
真壁の周辺を調査するにつれ、明らかになっていく衝撃の事実とは。
憧れの先輩が隠していた過去
親の転勤に伴い、住まいを転々としてきた木瀬。
中学の頃、家庭教師をしてくれていた、当時医学部に通う学生だった真壁に偶然再会。
昔話に花が咲きますが、真壁が医者になっていないこと、昔の朗らかな雰囲気と異なる現在の姿に違和感を覚える木瀬。
話によると、真壁は恋人との結婚を控えているのだが、何者かから脅迫めいた手紙を受け取るようになったのだとか。
脅迫している人物を探し出すため木瀬の中学時代の先輩が勤めている探偵社へと相談に行く木瀬。
しかし、調査依頼することにふんぎりがつかない様子の真壁を見て、自分が調査依頼することを決意します。
理花が調査を進めていくと、数々の真実が明らかに。
真壁が隠していた過去に衝撃を受ける木瀬。
しかし、真壁が関わったその事件にも不可解な点があり、今回届いている脅迫状についても奇妙な点が。
過去に苦しみつつも、人生の伴侶とともに新しい人生に一歩を踏み出そうとしている真壁。
そんな彼を応援したい。
脅迫者の正体を明らかにし、晴れやかな気持ちで式を挙げてほしい。
真壁のことを思う木瀬に、理花から伝えられた真実とは。
まとめ
明るく、人気があり将来有望だった一人の若者を地の底へと陥れた人物。
明るい未来への道を断たれ、ようやく手に入れた幸せを前に、またも何者かが脅迫をかけてくる。
そんな真壁をまっすぐに慕い、真実を明らかにすれば彼を救えると信じる木瀬。
そんな木瀬の前に、理花は決して甘くはない真相を突きつけます。
結末はどうなる?と気になりましたがこう終わるとは!!
怖気を感じる悪意がまとわりついてくる、背筋の凍る物語。
<こんな人におすすめ>
憧れの先輩を脅迫する犯人を女探偵と探る話に興味がある
大事な人を守るはずが予想外な真実が待ち受ける物語を読んでみたい
織守 きょうやのファン
((((;゚Д゚;;;)ノノ ヒェェェェー
ちょっと!この終わり方ってば!!
真実がわかれば良い、という
ものでもないのよね。幸せと
真実、そして正義について
考えさせられるお話ね。
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