ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『リボーン』五十嵐貴久 (著)

のこ
のこ

こちらは「リカ」シリーズの第9弾よ。

いよいよリカとの対決となる最終巻よ。

ぬこ
ぬこ

おお!ついにシリーズが終わるのか。

…ていうかリカを止めるのは

不可能な気がするがな。

のこ
のこ

リカは傷を負った娘の面倒を見るために

都内に潜伏しているの。リカの気配を

感じ取れることがあるリカの元同級生と

その祖母が警察の捜査に協力するの。

ぬこ
ぬこ

そう簡単に捕まえることができるのかな。

それまでにまた多くの犠牲者が出そうな

気配だぜ…。

『リボーン』五十嵐貴久 (著)幻冬舎文庫

あらすじ

何人もの死傷者を出し、車にはねられ傷を負った娘と思しき少女とともに逃走した雨宮リカ。

警視庁は彼女を複数の殺人容疑で指名手配した。

しかしいっこうに網にかかることはなく、さらにリカの手によるものと思われる女子学生の連続誘拐事件が発生。

興信所の柏原と警視庁の戸田はリカを捕らえるべくタッグを組み、学生時代のリカを知る小野萌香とその祖母、宇都子に協力を求める。

リカとの最終対決の行方は

元刑事の青木孝子はリカの情報を探り、追いつめましたが結果として命を失うことに。

孝子を救うべく現場に駆けつけた萌香は警視庁の戸田から何故そこにいたのかをたずねられます。

彼女の祖母、宇都子はユタであり、高校時代に萌香と同じクラスになったリカの強烈な悪意を感じ、すぐに萌香を転校させたのだとか。

しかし、目を背けてばかりいては悪意の連鎖は止められず、リカを追う孝子を救えるのは萌香だけだと宇都子に諭され、リカの気配から現場の位置を特定した宇都子の指示に従い萌香は現地へ向かったのです。

身内を何人も殺された警察はリカを指名手配に。

しかし頭の切れるリカは全く網にかかってきません。

さらにはリカの仕業と思われる女学生の連続拉致誘拐事件が発生。

車にひかれたリカの娘の治療のために彼女たちは拐われていたのです。

娘の容態が安定すれば、必ず娘をこんな目に遭わせた萌香を殺しにやってくる。

そんな宇都子の発言に、警察は萌香と宇都子を囮に使い、リカを捕らえる作戦を立てるのですが…。

まとめ

暗い洞窟のような目を持ち、出会ったものを闇の底へ引きずりこむようなリカの物語の最終話。

前作の警察との対決の末、負傷した娘を抱えて逃げ切ったリカは、潜伏先で娘の治療を進めます。

娘を救うため同じ血液型の女学生を次々と手にかけていく一方で、愛娘を手にかけたものへの殺意をどんどんと高めていきます。

周囲への配慮や迷いなどは一切なく、ただひたすらに悪意を育てていく様は、むしろ純粋であるかのようにも見えます。

頭が良く、異常な生命力を持ち、警察の目をかいくぐりながら多くの人の命を奪い続けてきたリカ。

警察が決死の覚悟で決行した作戦の展開も思わず息を呑みます。

しかしここで物語は終わりません。

衝撃のラストを迎えた後、考えずにはいられないのです。

リカはどこかで存在しているのではないかと…。

最終話でもなお、彼女の存在感に背筋が冷たくなる物語です。

<こんな人におすすめ>

悪意の塊である不死身の殺人鬼、リカとの最終対決を描いた話に興味がある
『リカ』シリーズのファン
五十嵐貴久のファン

ぬこ
ぬこ

ちょっとちょっと!!

これって… そういうことだよな!?

それとも…((((;゚Д゚))))

のこ
のこ

ようやく警察が本格的に

動き出し、大々的な捕獲作戦に

出るけれど。その対決シーンに

手に汗握り、そしてラストに

衝撃を受けるシリーズ最終巻ね。

『リカ』シリーズのイラストブックッレビューはこちらからご覧いただけます。

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

にほんブログ村

書評・レビューランキング