こちらはスイーツに絡んだ
5つのミステリーを収めた
アンソロジーよ。
アンソロジーっていろんな
作家の作品を集めたやつだよな。
個性がいろいろ出て面白いよな。
そうね。登場するスイーツも
起こる謎も様々なの。
それぞれに味わいの異なる
美味しさや謎解きの楽しさがあるわ。
シリーズものの作品もあるようだし
気に入った話があれば
改めて買い揃えるのもいいかもな。
『ミステリなスイーツ 甘い謎解きアンソロジー』
坂木 司 (著), 友井 羊 (著), 畠中 恵 (著), 柚木 麻子 (著), 若竹 七海 (著)双葉文庫
あらすじ
和菓子を求めるお客様の謎めいた注文内容、家庭科準備室から消えたチョコレート、オフィスの会議で提供されるアフタヌーンティーに隠された秘密。
デパ地下の和菓子店で、高校の家庭科準備室で、会社の会議室で起こる様々なスイーツに関係するミステリー。
五つの世界の謎解きとスイーツの口福を楽しめるアンソロジー。
はじめて働く和菓子屋さんには謎がいっぱい!?
高校を卒業し、デパ地下の和菓子店「みつ屋」でアルバイトとして働き始めた「アンちゃん」こと梅本杏子。
商品の名前や値段を必死に覚え、お客様からのお菓子の問い合わせに答えようとするものの、なかなか答えが出てきません。
そこを助けてくれたのは細くてお洒落な男性。
「立花です」と名乗った男性は菓子職人希望のみつ屋の社員で接客上手なのだとか。
知識も豊富だから何でも彼に聞いてね、と椿店長は言いますが、どうも話しかけにくいのです。
そんなある日、上生菓子を求めに来たOLさんっぽい女性を接客した椿店長は十個の注文に対し、生菓子の説明をしながらある種類の菓子はやめておきましょうか?と提案。
確かにそうだと驚くお客様に、椿店長は推理を働かせ、要望にぴったりな和菓子を用意したのでした。
そんな椿店長を尊敬のまなざしで見ていたアンちゃんに、立花さんが「あの人にはあんまり期待しないことだね」と言ってきます。
失礼な人だと思いつつ、バックヤードに足を踏み入れたアンちゃんが目撃したのは、これまでの印象とはまるで別人のような椿店長の姿で…。
また、先日のOLさんが急ぎの様子でやってきて生菓子の「おとし文」を一つと「兜」九つを注文します。
なぜ一つだけ「おとし文」なのか?
またしばらくしてやってきたOLさんは、今度は「水無月」を九個注文。
「半年ぶりの厄払いが終わったんですよね?」「…そうなんです!」という椿店長とOLさんのやりとりに目をパチクリとしていたアンちゃん。
椿店長に答えを問うと…。
まとめ
坂木司著「和菓子のアン」をはじめ友井洋著「チョコレートが出てこない」、畠中恵著「チョコレイトなし」、柚木麻子著「3時のアッコちゃん」、若竹七海著「不審なプリン事件」の五編を収めたアンソロジー。
全く味わいの異なる美味しさ、謎解きの楽しさを堪能できるラインナップ。
どれも後味よく、思わず顔がほころんでしまうのは、スイーツの力もあるのかもしれません。
ミステリ好き、スイーツ好きに手に取っていただきたい一冊です。
<こんな人におすすめ>
スイーツをテーマにしたミステリアンソロジーに興味がある
作家の個性が溢れるスイーツの描写や謎解きを集めた話を読んでみたい
坂木 司, 友井 羊, 畠中 恵, 柚木 麻子, 若竹 七海のファン
飼い主は五編のうち三編を
持っていることに
読み始めてから気づいたんだってさ。
アンちゃんの初回を久しぶりに
読んだ♪って喜んでたけど
これって本読みあるあるなのか?
アンソロジーで久しぶりに
作品に再会する喜びというのも
あるかもしれないわね。
既読と未読の作品を読み比べたり
新たな発見をしたりもできるわね。
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