イラストブックレビュー

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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『猫目荘のまかないごはん』伽古屋 圭市 (著)

二十九歳のフリーター、降矢伊緒は友人の紹介で阿佐ヶ谷の年季の入った木造二階建の下宿屋『猫目荘』で暮らすことに。近隣と比べ手の届きやすい家賃、そして大家が作る料理が朝夕二回提供されることが決め手となった。東京に来て五年になる伊緒は、婚活も就職もなかなかうまくいかない。そんな伊緒は猫目荘の個性的な自由民たちと交流し、共にごはんを食べるうち、自分自信を見つめ直し、その考え方と行動に変化が訪れる。
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『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』内田 樹 (著)

日本の子どもたちの勉強時間の減少、学力の低下が問題となって久しい。こうした問題を招いた原因は何なのか。「自己決定論」における解釈の誤り、「格差」の正体、そして「学ぶ」ことの意味とは。子どもたちの教育から現代につながっていく問題を解き明かす驚愕の教育論。
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『コンビニ兄弟3:―テンダネス門司港こがね村店― 』町田 そのこ (著)

フェロモンをまき散らす転調がいるコンビニで働いている中尾光莉は、『推し』がこの街にやって来ると聞き、浮き足立っていた。光莉の推しメン、Q-eickの采原或るはある悩みを抱えていた。北九州門司港のコンビニを舞台に、様々な悩みを持つ大人たちが集まり、自分だけの答えを見つけていく物語。
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『留子さんの婚活』小原 周子 (著)

今年四十五歳になる息子・秋之のために親の婚活パーティーへと通い続ける米倉留子。三歳になる孫の隼人、そして自分と同居とはなるが、一刻も早く嫁に来てもらいたい…。留子一人で参加するせいか、なかなかうまく話は進まない。しかし、あるパーティーで家事手伝いをしている四十九歳の娘の父・川野幸三に出会う。彼女を息子の嫁にしたい!と考える留子だが、幸三は留子に一目惚れしてしまう。
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『鐘を鳴らす子供たち』古内 一絵 (著)

昭和二十二年五月。あらゆる物が不足し、子供たちはいつもお腹を空かせていた。峰玉第二小学校に通う六年生の良仁は、同じ学校に通う数名の子供たちとともに、ラジオ放送劇「鐘の鳴る丘」に出演することに。その収録で、良仁たちは大人たちの作品づくりにかける情熱、戦争への後悔を抱き続ける姿を目にし、彼らとともに未来の希望へ向けて模索する。
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『幽霊長屋、お貸しします(二)』泉 ゆたか (著)

江戸でお凍る様々な事件を集めてまわる、読売の種拾いをしている少女、お奈津。事故物件を専門に住まいの仲介を行う、家守の直吉の力を借り、幽霊が関わる騒動に立ち向かう。全国各地の幽霊話をあつめているという謎の男・七五郎との出会いや、行方不明となっている直吉の両親に関する手がかりなど、新たな謎と発見に改めて己を奮い立たせるお奈津だが…。
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『本と私と恋人と』エミリー・ヘンリー (著)

母が亡くなってから、妹のリビーの面倒を見るため、著者と出版社をつなぐ文芸エージェントとして日々奮闘してきたノーラ。ある日、3人目の子供の出産を控えたリビーから、二人で田舎町でのバケーションを楽しもう、という提案が。仕事を片付けやってきた田舎町のカフェで見たのは、何とかつて仕事の売り込みを拒絶した天敵とも言える相手、チャーリー・ラストラだった。
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『雨の中の涙のように』遠田潤子 (著)

雨の音を聞くと彼のことを思い出す。長身ですらりと手足が長く、儚さを帯びた美しい顔で人々を魅了する芸能人・堀尾葉介。彼と関わりを持った人々は、それと気づかぬうちに己の人生が思わぬ形に動きはじめる。そして葉介自身の苦しみにもまた変化が訪れ…。
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『終末のフール』伊坂 幸太郎 (著)

八年後に小惑星が落ちてきて、地球は壊滅的な状態になる。そんなニュースが流れてから五年が経った。混乱に陥った世の中も、人々の行動も落ち着いてきた。全世界の人間が「余命三年」となった中、仙台北部の団地「ヒルズタウン」で暮らす住民たちはどのように過ごすのか。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。終末に向けかられは何を思い、何を失い、そして得ていくのか。
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『緋色の記憶』トマス・H・クック (著)

小さくて美しい田園の村チャタム。ボストンからのバスに乗ってやってきたのは、女教師ミス・チャニング。彼女がやってきたことで静かな村にはさざ波のように波紋が起こる。チャニングが同僚を愛したことで起こった悲劇は『チャタム校事件』として名を残す。老弁護士の回想する思いでは当時の記憶を鮮やかに蘇らせる。