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この神様はちょっぴりメンドくさい!?笑いと涙の5つの物語

いつもと変わらぬ朝。しかし、手首から肘にかけて大きな文字で「神様当番」と書いてある。こすっても洗っても消えないこの文字が現れた者には、神様に対して「あること」をやらねばならない。神様当番となった彼らにいったい何が起こるのか。
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自分の中の「ほんとうのリーダー」を見つけよう

コロナ禍において、人と人とのつながりが薄れ、これまでの常識が通用しない事態となった。人々を導くリーダーが存在せず、進むべき道がわからないまま、時間が過ぎていく。書ではほんとうのリーダーの見つけかたについて解説していく。
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むらさきのスカートの女を通して見ていたものとは

私の家の近所に「むらさきのスカートの女」と呼ばれている人がいる。この女性のことが気になるわたしは彼女の行動を観察している。わたしと同じ職場で働くようになった彼女は、やがて司の不倫が噂されるようになり、態度もこれまでと違ってきて…。
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人形の修復からそこにこめられた思いを探る

勤めていた広告代理店を突然リストラ解雇された澪は、祖母が遺した小さな人形店を継ぐことに。店に持ち込まれるのは顔面が破壊された古い創作人形、一度修復したのにまた手足や頭がバラバラになったテディベア、精巧なラヴドール…。その人形たちに込められた思いとは。
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楽園のホテルに集う嘘つきたちが隠しているものとは

教師を辞め、ハワイ島へとやってきた木崎淳平。天気や気温が目まぐるしく変わるこの島を楽しもうとした淳平だが、同宿者の蒲生がプールで溺死。直後にもう一人の宿泊者、青柳がバイク事故で死亡。このホテルでいったい何が起こっているのか。
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覆われた自我が新たな何者かに変貌を遂げる

頭からすっぽりとダンボールの箱をかぶり、都会の街を彷徨い歩く箱男。箱の中で全てを完結し、自分たらしめるものを放棄する。贋箱男との関係、看護婦への愛など、喜びと苦しみ、美しさと醜悪さを持つ人間たちの姿がいくつも交錯する。
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嘘で育つ木を手にした少女の闘いと成長の物語

19世紀のイギリス。高名な博物学者であるサンダリーとその家族たちはヴェイン島へやってきた。父が不審な死を遂げ、何者かに殺されたのではと考えたフェイスは、真相を見つけるため父の荷物を調べるが、そこで見つけたのは父の手記と、嘘を養分にして育つという不思議な木だった。
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この世界はいったい何なんだ!?説明に困る面白さ

社長の出張中、猫の世話を頼まれた。体長約10センチ。その名も「テノリネコ」。この小さな可愛らしい動物にはある性質があって…(「テノリネコ」)。ちょっと変わった動物たちが繰り広げるユーモラスで奇妙な7つの物語が世界の裏側へと読者を誘う。
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近くに大切な人がいることに気づくのは極上の幸せである

作家として仕事を続け、そこそこ売れるようになった50歳の正吉は、一軒家でほぼひきこもりの生活をしている。その家に突然、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・永原智がやってきた。世間知らずの父親と、明るくて要領が良い息子の、奇妙な同居生活が始まる。
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小さなひとつの出来事が時を超えてつながっていく

妻を事故で亡くした佳祐は悲しみの淵に沈んでいた。妻との会話を思い出し、自転車で後ろ向きに下ると時間を遡れるという坂へやってきたのだが(「さかさまさか」)。『時間』をテーマに不思議であたたかなつながりを描く五つの短編集。