イラストブックレビュー

仮面の下を守るのか、暴くのか。二人が出会う前の物語。

『マスカレード・イブ』東野 圭吾 (著)のイラストブックレビューです。ホテル・コルシアに就職して四年になる山岸尚美は、念願のフロントオフィスに配置されてひと月ほど。。一方、ある殺人事件の捜査にあたる新田浩介は、一人の男に目をつけた。お客様の仮面を守るホテルマンと犯人の仮面を暴く刑事。二人が出会う前のそれぞれの物語。
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働くみんなの「あるある」満載!「超」共感物語

『店長がバカすぎて』 早見和真 (著) のイラストブックレビューです。吉祥寺の武蔵野書店で働く谷原京子、二十八歳。多忙でありながら薄給にあえぐ契約社員である。店長である山本猛が全く使えず、いつもピンとのずれた発言と行動で京子を苛立たせる。毎日「マジで辞めてやる!」と思う京子だが…。
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人間のクズたちの本性を呼びさます魔性の女

『本性』 伊岡 瞬 (著) のイラストブックレビューです。私立中学の教師をしている40歳の尚之は、お見合いパーティーで「サトウミサキ」と出会う。彼女に夢中になった尚之は逢瀬を重ねる。しかし、結婚の話が進むにつれ、ミサキは不審な行動を見せ始める。関わる人間を破滅させる女、サトウミサキの正体とは。
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ままならない人生にそっと寄り添う月の光

『月まで三キロ』 伊与原新 (著)のイラストブックレビューです。広告代理店を辞め、独立するも、経営が悪化し立ちゆかなくなる。妻とは離婚し、手元に残ったのは借金だけ。死に場所を求めて乗ったタクシーは、ある場所へと向かった(「月まで三キロ」)ほか、ままならない人生にやさしく寄り添う自然と人間たちとを描く、六つの短編集。
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彼は被害者なのか?それとも…?因縁の事件の決着は。

『キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~』斜線堂 有紀 (著) のイラストブックレビューです。友人・嗄井戸の部屋で、実際の殺人現場を撮影したスナッフフィルムを見つけた奈緒崎は、フィルムアーキビストの菱崖小鳩に協力を依頼する。嗄井戸が犯人ではないかと疑う束に対し、奈緒崎は嗄井戸を信じることを選ぶのだが…。
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血脈のように広がる物流を止められた東京を襲う悲劇

『東京ホロウアウト』 福田 和代 (著)のイラストブックレビューです。コロナ禍であり、オリンピックの開催が間近に迫った東京で、配送トラックの荷物に青酸ガス入りの荷物が積まれるテロ事件が次々と起こる。さらに鉄道爆破、高速トンネルでの火災も発生し、交通が麻痺状態に。この危機を救うために立ち上がったのは長距離トラックドライバーたちだった。
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流星のように光り胸に染みこんでいく音楽と言葉たち

『流星シネマ』  吉田 篤弘 (著) のイラストブックレビューです。崖の下にあるこの町には鯨塚がある。その昔、この町にクジラが迷い込んできたことがあるらしい。太郎はこの町の「流星新聞」を発行する手伝いをしている。個性的な住人たちが織りなす、豊かで滋味深い人間模様を描く。
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厚みのある人間像でより際立つ論理的謎解き

『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』西澤 保彦 (著)のイラストブックレビューです。数年ぶりに訪れた書店で購入した文庫本に挟まれていた不可解なメッセージの謎(「時計じかけの小鳥」)。首が取れた死体が発見された協会で、一体何が起こったのか(「チープ・トリック」)。厚みのある人間描写を伴い、論理的に謎を解く六編のミステリー。
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図書委員が謎を解く 本に絡んだ青春ミステリー

『本と鍵の季節』 米澤穂信 (著) のイラストブックレビューです。高校二年生の堀川次郎は、松倉詩門とともに図書委員をしている。松倉は背が高くて顔も良いので目立つ存在。話してみればよく笑い、ほどよく皮肉も効かせるいいやつだ。彼とつきあうようになってからおかしなことに関わることが増えた。図書委員が謎を解く青春ミステリー。
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「未来が見える」って幸せなこと?

『てんげんつう』 畠中恵 (著)のイラストブックレビューです。若だんなの前に「てんげんつう」と名乗る男が現れた。千里眼を持つこの男は、あらゆるものが見えるために人々に嫌われてしまう。何とかして欲しい、と若だんなに頼み込むだが…。大人気「しゃばけ」シリーズ第18弾。