ポプラ文庫

イラストブックレビュー

本当にあってほしい、出版界のお仕事小説

『クローバー・レイン』大崎 梢 (著)のイラストブックレビューです。大手出版社の文芸担当編集者、工藤彰彦は、ふと手にした落ち目の作家の原稿に心を奪われ、本にしたいと強く願う。あらゆる手を講じて必死に出版への道を模索する彰彦だが。
イラストブックレビュー

参考にするかはあなた次第。報復絶倒の書簡小説。

『恋文の技術』森見 登美彦 (著)のイラストブックレビューです。京都の大学院から石川の実験所へと飛ばされた大学院生、守田一郎。先輩の谷口さんに叱り飛ばされながら実験を繰り返す日々。その寂しさから文通修行をすることにして、京都の仲間達へと手紙を書きまくる。
イラストブックレビュー

知らなかった家族の顔から見えるもの

『四十九日のレシピ 』伊吹 有喜 (著)のイラストブックレビューです。妻の乙美を亡くし、気力を失った良平と、心に傷を抱えた娘の百合子。そんな二人のもとにやってきた金髪の女の子、井本。彼女は乙美が作っていた「レシピ」を伝えにきたのだった。
イラストブックレビュー

桐島くんがあずかりやさんになった理由

『あずかりやさん 桐島くんの青春』大山 淳子 (著)のイラストブックレビューです。東京の下町で、ひっそりと営む「あずかりや」。目が見えない店主、桐島のもとへ、様々な人が品物を預けにやってくる。桐島が「あずかりや」をはじめるようになった理由は彼の青春時代にあった。
イラストブックレビュー

命の叫びが言葉のナイフとなって胸に刺さる

『カラスのジョンソン』ドリアン助川 (著) のイラストブックレビューです。母親がひろってきた傷を負った小さなカラスを息子の陽一は、つきっきりで面倒を見ていた。カラスと人間の弱い者たちの喜びと悲しみを描く物語。
イラストブックレビュー

一瞬の雲の切れ間から見えたものとは

『一瞬の雲の切れ間に』砂田 麻美 (著)のイラストブックレビューです。ある事故にまつわる連作短編集。不意に訪れる死、喪失感、生への苦しみ。様々な立場で揺れる人々の思いを細やかに描く物語。
イラストブックレビュー

まっすぐに、心を突き刺す青春ストーリー。

『おとめの流儀。』小嶋 陽太郎 (著) のイラストブックレビューです。中学一年生になったさと子は、「なぎなた部」へ入部。心許ないメンバーとともに活動を開始する。しかし、部長の朝子さんから告げられた部の目標は「剣道部を倒す」ことで…!?
イラストブックレビュー

ほんのひととき息をつける 我が家ではない場所

『ミナトホテルの裏庭には』寺地 はるな (著) のイラストブックレビューです。祖父から、対象時代に建てられた宿泊施設「ミナトホテル」の裏庭の鍵探しを頼まれた芯輔。そこは「わけあり」のお客だけを泊める変わったところだった。
イラストブックレビュー

文字に込めた思いをインクに乗せて

『活版印刷三日月堂: 海からの手紙』ほしお さなえ (著)のイラストブックレビューです。小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。心の奥に響く、4編の物語。
イラストブックレビュー

心の中を引き出してくれる印刷屋さん

『活版印刷三日月堂』ほしお さなえ (著)のイラストブックレビューです。古びた印刷所「三日月堂」が営むのは、昔ながらの活版印刷。そんな三日月堂には、いろんな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の持つ力、温かみによって心を解きほぐされていく。