小説・人文

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『本のない、絵本屋クッタラ: おいしいスープ、置いてます。』標野 凪 (著)

札幌市内にある「絵本屋クッタラ」。本を置かないこの店は、店主の広田奏と共同経営者の八木が、季節の素材で作るスープと、お客の要望に合った絵本を提供する。年季の入った木造二階建て、尖った三角屋根が目印のこの店には様々な客がやってくる。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『とっても不幸な幸運(新装版) 』畠中 恵 (著)

ビルの地下一階でひっそりと営業している『酒場』。腕っぷしの強い三十代半ばの店長が提供する酒とつまみを求めて、今日も常連客が店に集う。ある日、店のテーブルに一人の女子中学生が座っていた。店長・小牧洋介の義理の娘であるこの少女・小牧のり子は『とっても不幸な幸運』と書かれた缶を見ている。興味津々な様子の常連客たちに、洋介はこの缶のせいで起こったことを話しはじめるのだが…。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー 『ちびねこ亭の思い出ごはん からす猫とホットチョコレート』高橋由太 (著)

特異だったピアノが弾けなくなった中学生の一花は春休みに千葉県君津市で一人暮らしをしている祖母の家へ行くことに。玄関の戸を引くと、祖母が廊下に倒れていた。去年のお盆に祖母が話してくれた昔の話を一花は思い出していた(「からす猫とホットチョコレート」)。芸能事務所の会長、出水亨はかつて所属していた俳優・熊谷が立ちあげた劇団のお芝居を見ていた。観劇後、挨拶に来た熊谷へ、芝居のモチーフとなった「ちびねこ亭」と自分の関わりについて語り出す(「黒猫食堂と焼きおにぎり」)。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー 『カルトからの大脱出』鯨 統一郎 (著)

夫を事故で亡くした村野好美は、保険営業員として働きながら、女手ひとつで娘のあすかを育ててきた。ある日、高校三年生のあすかが家を出ていき、カルト教団「新しい神のルール」へと消えた。憔悴する好美に協力を申し出てくれたのはマジシャンの谺(こだま)。娘を取り戻すために彼が立てた作戦とは。
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『上流階級 富久丸百貨店外商部 (4) 』高殿 円 (著)

富久丸百貨店芦屋川店の外商員となって四年目、四十歳の鮫島静緒は営業チームの長となり、うち二人のメンターも兼ねることに。顧客の悩みや要望を聞き、部下を指導し、合併後新たに上司となった女性からも仕事が回ってきては報告を求められ、静緒の疲労はピークに達する。自分にとっての幸せとは何なのか。改めて自分を振り返り、答えを出した静緒は、また明日への力強い一歩を踏み出していく。
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『銀座「四宝堂」文房具店』上田 健次 (著)

銀座の一角に佇む老舗の文房具店・四宝堂。三十代半ばの青年・宝田硯が一人で切り盛りするこの店には様々な思いを抱えた客がやってくる。思い出の文房具や店主の言葉で客たちの心がやわらかくほぐれていく。大切なものを思い出させてくれる、胸があたたかくなる物語。
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『短編旅館』集英社文庫編集部 (著)

一人で、あるいは家族で過ごす旅館でのひとときは、忘れていた大切なことを思い出したり、自分と向き合ったり、新たな発見をしたりと、様々なものに出会う時間でもあります。日本各地の旅館を舞台に描かれる五つの人間模様が胸を打つ。
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『ここだけのお金の使いかた』アミの会 (編集)

物価は上昇するけど給料は上がらない。そんな時代だからこそ、何にいくらお金を使うかは人生の重要事項になってくる。百万円の宝くじが当たったら夫に言う?働かずに稼げる方法って?ゲーム課金にいくら使う?七名の女性作家がお金をテーマに人生の悲喜こもごもを描くアンソロジー。
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『珠玉』彩瀬 まる (著)

国民的な人気歌手だった真砂リズを祖母に持つ歩。自身のファッションブランドを持つが、華やかで偉大な祖母に比べ、自分には見た目も才能も秀でたものがない、と感じながら生きてきた。共に仕事をしていたモデル兼ジュエリーデザイナーにも別れを告げられ落ち込んでいたところ、一人の美しい青年・譲司と出会う。芸能事務所との契約を切られ職を失いかけている譲司は、歩のブランドの建て直しを手伝おうとするのだが…。
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『シュガータイム』小川 洋子 (著)

大学四年生のかおるは、自分の食欲が普通でないことを感じ、食べたものを記録するために日記をつけはじめた。恋人である大学院生の吉田さんとの関係、親友の真由子との語らいと、ちょっとした冒険、そして弟・航平と過ごす時間。青春最後に流れる、美しく透明な時間を描く物語。