小説・人文

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『瞳のなかの幸福』小手鞠 るい (著)

七年前に婚約破棄され深く傷ついた滝野妃斗美、三十五歳。ひたすら仕事に励み、それなりに充実はしているが、実家の家族に結婚しろと促されうまくあしらえない自分に落ち込む。そんな中、運命的な出会いを果たす。それは、家と猫。一人で生きていくのに理想的な一軒家を手に入れ、偶然出会った子猫を飼うことを決意。雷、と名付けた小さな毛の固まりは妃斗美にこれまでにない幸福感をもたらしてくれた。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『まずはこれ食べて』原田 ひ香 (著)

多忙な日々を送るベンチャー企業の社員たちのために、CEOの田中は家政婦を雇うことに。痩せて背が高く、がっちりとした顔立ちで白髪まじりの女性、筧みのりが事務所として使っているマンションの部屋を整え、食事を提供する。豪華ではないがしみじみと美味しい筧の料理を食べるうち、社員たちは自分の問題に向き合っていく。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー『PK 新装版』伊坂幸太郎 (著)

人には時折、勇気を試される瞬間が訪れる。落下する幼児をすんでのところで抱きとめた議員の男。助けられた幼児はのちに悩まされていた。また、ある倉庫の地下へと連れてこられた男性は、世界のことわりについいて、またここにいる理由について説明され、驚き、ぼう然とし、絶望する…。3つの世界で試される勇気。そしてまた彼らの勇気が伝染したとき、世界はどのような結末を迎えるのか。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『スター』朝井 リョウ (著)

新人の登竜門として名高いフィルムフェスティバルで、大学生ながらグランプリを受賞した立原尚吾と大土井絋。大学卒業後、尚吾は敬愛する映画監督が率いるチームの一員として、絋はひょんなことからYoutubeチャンネルの動画制作を請けることに。彼らが作りたいと考え、目指した映像と、彼らに待ち受ける試練とは。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。』標野 凪 (著)

駅から続く坂を登り、横道を入ったところにあるおひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。髪がもじゃもじゃでひょろりと背が高い男性、そろりが店主をつとめっるこの店には、がんばりすぎてお疲れ気味のお客さんがやってくる。。堅くこわばった心が美味しい料理でほぐれていくシリーズ第二弾。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『綺譚集』津原泰水 (著)

散策の途中で出会った少女がバラバラにされていく「天使解体」、姉とともに祖父の殺害を図る「サイレン」、美しいものを描きその生命を絵の中に閉じ込める画家の末路を描く「赤假面傳」。ホラーや幻想う小説が多様な武運隊で描かれる、グロテスクで鮮やかな十五の物語を収めた短編集。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『やせる石鹸(下) 逆襲の章』歌川たいじ (著)

40キロもの減量に成功し、別人のような姿になり人生を謳歌しいているかのように見えた同級生のよき子は拒食症からの心不全で死んでしまう。巨デブ女子・たまみは太っているというだけで意味もなく傷つけられる世の中を変えることを決意。そんなたまみのもとに志を同じくした巨デブたちが次々と集まり始める。彼女たちが挑んだ戦いの行方は。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『やせる石鹸(上) 初恋の章』歌川たいじ (著)

叔母が女将をする料理店で料理を運ぶ仕事をしているたまみ。巨デブである彼女は、幼い頃から指を指されたりからかわれたりしてきたことで、周囲の人との距離を取るように。ところがある日、店に来た客から食事に誘われ告白されたたまみだが、素直にその言葉を受け取ることができない。そんな中、たまみは中学生時代の同級生、よき子と遭遇。当時、同じく巨デブだったよき子はまるで別人のような姿になっていて…。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『占』木内 昇 (著)

咲山町の一軒家に、翻訳の仕事をしながら独りで暮らしていた桐子は、家の修繕に来た大工の伊助と深い仲になる。伊助は生き別れとなった義妹がおり、何よりも大切なのだと言います。それでは自分の存在は何なのかと怒り、悩む桐子は時追町の占い館で伊助の気持ちを見てもらうのだが…(「時追町の卜い家」)。「占い」から欲しいものを求め、振り回され、混乱しながらも、自分なりの真実を求めて力強く生きていく女性たちの姿を描いた短編集。
イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『ドミノin上海』恩田 陸 (著)

上海の中でも多くの観光客が集まる中国式庭園、豫園の東にある骨董品店に「『蝙蝠』が上海に入った」と連絡が来る。窃盗されたこのお宝を手に入れるべく、店主の衛春は店を出る。しかし、その品は予定されたものと異なった方法で、何故か人気のホテル、青龍飯店の厨房へ…。ホテルのお客やスタッフ、そこへ動物園からの脱走をはかる猛獣までもが入り乱れ、お宝はこちらからあちらへと移動していく。