『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』 山極寿一(著) 朝日文庫
あらすじ
アフリカでゴリラの研究を重ねてきた人類学者であり、京都大学総長でもある著者が、現代社会を生き抜く力の磨き方について語る。学校では教えてくれない「おもろい」ことを追究した先に得るものとは。
ゴリラの研究から見えてきたもの
「おもろい」ことを追究する京大スピリッツから始まり、アフリカでのゴリラ研究の体験から得た、人とのつながりや大切にすべきことを、面白エピソードを交えながら語ります。
ゴリラがドラミング(胸をたたく)するのは相手に自己主張し、対峙するためのもの。攻撃をするためではなく、ワンクッション置き、自制を効かせた姿が品格を感じさせるのだとか。
相手の目があるからこそ、泰然自若とした構えを取る。人間の世界でも通じる部分があります。
まとめ
追究すること、人と共にあることを自覚し、相手を尊重すること。のびのびとアグレッシブな京大総長は誰よりも鋭い観察眼と、細やかな気遣いでコミュニケーションを円滑にする達人なのでした。
<こんな人におすすめ>
ゴリラから見た人間社会がどんな者なのか気になる
ゴリラの調査から学んだ対人関係の考え方を知りたい
京大総長はどんな人物なのか興味がある
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