のこ
こちらはジャーナリストが
事件の真相を見つけ出す
ミステリーよ。
ぬこ
警察とか探偵じゃないのに
どうやって真実を探し出すのかな?
のこ
女性記者が、ジャーナリストならではの
視点と取材で、人間の裏側を明らかにしていくの。
ぬこ
女性記者!そいつは楽しみだな。
お手並み拝見といきますか。
『真実の10メートル手前』 米澤 穂信 (著) 創元推理文庫
あらすじ
世間を騒がせた、高校生二人が心中した事件は、その地名から「恋累心中」と名付けられた。週刊誌貴社の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流し、取材をはじめるが、死んだ状況や遺書などに違和感を覚える。
事件の裏に潜む真実とはいったい何なのか。真実を捉えるジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。
心中した高校生の裏にあった真実とは
心中の背景を調べようと、亡くなった二人が通っていた学校の教師から話を聞く都留と太刀洗。教師は生徒から「苦しまずに死ぬにはどうしたらいいか」などと聞かれたことがあると言います。そして二人はとても悩んでいたようだ、とも。
じっと聞き入っていた太刀洗は、教師に「備品管理は大変ですよね」と語りかけます。太刀洗の頭の中にはどのような真実が見えていたのか。
まとめ
ジャーナリストという立場から事件の裏に潜む真実を明らかにしていく太刀洗。無表情で冷たくも見える彼女は、見た目とは反対に真実を求める情熱はとても強いものを持っています。
人間の愚かな部分や、遣る瀬無さ、醜悪なもの。彼女はたとえどんな真実にたどりつこうとも、そこから決して目を逸らすことはないのです。
<こんな人におすすめ>
ジャーナリストの視点から人間の底に潜む闇を見つけ出す話を読んでみたい
大刀洗万智のファン
米澤 穂信のファン
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ぬこ
太刀洗万智、クール!!
かっこいい!!優秀!!
のこ
大絶賛ね。
太刀洗万智のクールな佇まいと、内に秘める
真実への探求という情熱のギャップが
魅力のミステリーよ。
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