壁の内側は静かな美しさに満ちた世界だった

のこ
のこ

こちらはある別荘で暮らす

3人のきょうだいのお話よ。

ぬこ
ぬこ

別荘暮らしとはまた優雅な。

のこ
のこ

建物の外には一切出られないの。

家の中で想像力豊かに過ごしているわ。

ぬこ
ぬこ

えっ 出られない!?

それって…(・・;)

『琥珀のまたたき』 小川 洋子 (著) 講談社文庫

あらすじ

次女が死んだのは魔犬の呪いだと話すママと、パパが遺した別荘で暮らし始めた長女のオパール、長男の琥珀、瑪瑙の三きょうだい。

沢山の図鑑やお話、音楽に彩られた日々は幸福に過ぎていく。

「壁の外には出られません」とママは言う。

子供達の成長に伴い、幸福な暮らしは少しずつ綻びを見せはじめる。

塀に囲まれた一軒家で暮らす母親と三きょうだい。

子どもたちは図鑑を広げ、知識を取り込み、世界を広げてお話をつくります。

またある時は、壊れたオルガンでオパールはバレエを踊り、琥珀や瑪瑙は小さな声で歌います。

ある日、琥珀は見えづらくなった瞳の奥に、死んだ末妹の姿を見つけます。

その姿をとらえた琥珀が行ったこととは。

まとめ

隔絶された世界に住む子どもたち。

そこはとても静かな美しいものに満ちた場所でした。

しかし、少しずつ入る外界の空気と、彼らの成長が状況を変化させていきます。

美しさと悲しさが胸に残る物語です。

<こんな人におすすめ>

外と隔絶された、美しい世界の話を読んでみたい
子どもたちが作り出す独創的な日常と生き方に興味がある
小川 洋子のファン

ぬこ
ぬこ

美しい世界だけどなんとも

物悲しいな。

のこ
のこ

成長とともに彼らの世界も

変化を遂げていくのね。

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