2021-03

イラストブックレビュー

時を経て幾重にも重なった家族の闇とは

『異人たちの館』折原 一 (著)のイラストブックレビューです。富士の樹海で姿を消した小松原淳。彼の母親からの依頼で、淳の伝記を書くことになった、作家志望の島崎。淳についての資料を読み込むうちに、彼の周囲につきまとっていた「異人」のような存在に気づく。
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追い詰められたギャングたちの絶望のカウントダウン!?

『陽気なギャングは三つ数えろ』伊坂幸太郎 (著)のイラストブックレビューです。ギャングの一味でスリの天才である久遠は、ハイエナ記者火尻を暴漢から救ったことから、その正体を気づかれてしまう。追いつめられた彼らは、何とか火尻の弱点を見つけようとするのだが。
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男たちの欲望と駆け引きを生々しく描いた短編集

『地面師』梶山 季之 (著)のイラストブックレビューです。ずさんな経営から、倒産寸前へと追い込まれてしまったS製薬。銀行が貸し渋りする中、資金繰りに奔走する経理部長、滝沢のもとへ、九州に広大な不動産を所有する資産家の協力を得られるという情報が入ってきたのだが。
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軽快なリズムが心地いい ライトミステリ短篇集

『シュークリーム・パニック』倉知 淳 (著)のイラストブックレビューです。メタボを克服するための体質改善セミナーに参加した4人の中年男性。絶食を強いられた過酷な環境の中、インストラクターが買ったシュークリームが紛失。犯人はいったい誰なのか。
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フェミニストが主張する性からの「真の解放」とは

『ワルキューレ 巡査長 真行寺弘道』榎本憲男 (著) のイラストブックレビューです。五十代にして平刑事の真行寺弘道はある誘拐事件を捜査することに。拐われたのはモデル事務所に所属していた十七歳の麻倉瞳。犯人の要求は金品ではなく、同居している評論家デボラ・ヨハンソンに対するものだった。その驚きの内容とは。
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母の愛情と推理力には誰もかなわないのです

『ママは何でも知っている』ジェイムズ ヤッフェ (著)のイラストブックレビューです。刑事のデイビットは、毎週金曜日の夜に妻のシャーリィとともに実家へ訪れる。捜査中の殺人事件の話をすると、ママはデイビットに不可解な質問をしたあと、たちまち事件を解決してしまう。
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ちょっぴり怖いけど懐かしい 妖たちが止まる宿

『うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵』遠藤 由実子 (著)のイラストブックレビューです。調布の深大寺の近くには、子どもにしか見えないという「うつせみ屋」という宿屋がある。亡くなった祖父が住んでいた家に越してきた小6の鈴は、祖父の霊にあることを頼まれる。
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夢を追い、求め続ける一人の少女の物語

『トラペジウム 』高山 一実 (著) のイラストブックレビューです。高校一年生の東ゆうはあるプロジェクトを実行するため、他校へと訪れた。人の目を惹きつける容姿とキャラクターを求める彼女のプロジェクトとは「アイドルグループをつくること。アイドルを目指した少女の十年間。
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その貸本屋は未来の自分いに合える場所

『タイム屋文庫』朝倉かすみ (著) のイラストブックレビューです。31歳で会社をやめた柊子は、亡くなった祖母が住んでいた家で、時間旅行の本ばかりを扱う貸本屋「タイム屋文庫」を開いた。
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スリリングすぎる高校生たちの一週間のしごと

『一週間のしごと』永嶋 恵美 (著) のイラストブックレビューです。勉強だけが取り柄で、ほかにこれといった特徴のない高校生の恭平、ある日、幼なじみの菜加から一方的に相談を持ちかけられる。街中で置き去りにされた幼児を連れてきてしまったのだ。