のこ
こちらは天才美人学者の叔母が
甥っ子の持ち込む事件の謎を
数理論理学を用いて証明していく
ミステリーよ。
ぬこ
数理?論理学?ってなんだ〜?
のこ
形式論理の数学への応用の探求もしくは、
形式論理の数学的な解析を主たる目的とする
学問ね。
ぬこ
( ゚д゚)ポカーン
のこ
論理はわからなくても
証明は楽しめるわよ。
『恋と禁忌の述語論理』 井上 真偽 (著) 講談社文庫
あらすじ
女子会で起こった事件は、果たして事故か、殺人か。
そして、その犯人は?女子会にたった一人の男性として呼ばれた大学生の森帖詠彦。
彼がこの事件について相談したのは母方の叔母であり、天才美人学者の硯(すずり)。
数理論理学を用いて「毒殺」か、「事故死」かを証明することができるのか。
ごく普通の、どこにでもいるようなタイプだが、なぜか事件を呼ぶ個性的な知り合いが多い詠彦。
優秀な頭脳で一稼ぎして、セミリタイア生活を送るアラサー美女の硯。
二人は動機やトリックではなく状況から条件を出し、その犯行が可能かどうかを検証し、証明していきます。
まとめ
数理論理学の難解な解説が登場しますが、詠彦も良くわかっていないので安心して(?)読み進められます。
可能性を検証していくことで、事件の謎を解くという着眼点ち、全ての人物においてくせのあるキャラ設定がおもしろい、ミステリー小説です。
<こんな人におすすめ>
推理するのではなく、推理を「検証」する話に興味がある
ぶっとんだキャラクターが多く登場するミステリーが好き
井上 真偽のファン
リンク
制作動画はこちらからどうぞ。
ぬこ
なるほど。推理する、というのでなく
推理を「検証する」わけだ。
のこ
そうなの。どこまでも
論理的に検証していく
新しいスタイルのミステリーね。
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