こちらは昭和12年の名古屋を
舞台にしたミステリーよ。
昭和12年!?戦前の日本かあ。
当時の名古屋ってどんなかんじ
だったんだろう。
博覧会が実施されていて
当時の日本や世界の最先端の
科学技術などが展示されていたの。
へえ〜 当時の最新技術って
どんなものなんだ?
それにどんな事件が起こったのかも
気になるな。
『深夜の博覧会 (昭和12年の探偵小説)』 辻 真先 (著) 創元推理文庫
あらすじ
昭和12年、銀座の街で似顔絵を描きながら漫画家への道を目指す少年、那珂一兵は、帝国新報の女性記者・瑠璃子とともに、名古屋で開催中の博覧会へ向かうことに。
名古屋在住の伯爵の邸で世話になるのだが、滞在中に不可解な殺人事件が発生する。
絵描きの仕事で鍛え上げられた鋭い観察眼を持つ一兵は、先進的だが大酒飲みな瑠璃子とともに、大好きな超特急つばめ号に乗って名古屋の博覧会へ向かいます。
出迎えたのは帝国新報社社長の友人である宗像伯爵。
外遊の経験を持つ彼は、映画技術などにも深い造詣を持っているようです。
一兵の知り合いである少女が拘束された後解放され、さらに彼女の姉の体の一部分が発見される、という事件が起こります。
伯爵から促され、その事件の謎を必死に解こうとする一平がたどりついた真実とは。
まとめ
昭和16年当時の銀座や名古屋の様子、そして鉄道のダイヤや移動時間。
戦前の日本と中国の関係。
当時の最新の科学技術。
まるで読んでいる自分もその時代の中に紛れこんだようなワクワク感を味わえます。
現代から見れば科学技術的にも制限が多いような気もしますが、その中でこのトリックは度肝を抜きます。
時代小説、ミステリ、そして恋愛小説としても楽しめる、読みがいのある物語です。
<こんな人におすすめ>
戦前の日本の様子を描いたミステリーを読んでみたい
当時の最先端な科学に興味がある
辻 真先のファン
これはびっくり!
当時を知る人間じゃなきゃ
作れないトリックだろ!
当時の世の中の様子や、そんな
時代の空気に巻き込まれた悲恋を
描いたミステリーね。
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