のこ
こちらはある新聞記者が
明治神宮造営の視点から
明治天皇の存在を取材していくお話よ。
ぬこ
明治神宮はいまや立派な森に
なっているよな!
のこ
そうなの。当時の人たちが
どのような思いで、どういった
計画をたてて実行していったのかが
よくわかるわ。
ぬこ
へえ〜。急ピッチで近代化が
進む明治で、天皇はどのような
存在だったのか。気になるな。
『落陽』 朝井 まかて (著) 祥伝社文庫
あらすじ
明治天皇崩御直後、渋沢栄一ら東京の財界人たちは神宮造営を計画。
一方で帝国大学農科大学の本郷は「東京に神宮林にふさわしい森を造るのは不可能」と反論。
東都タイムスの記者、瀬尾亮一は同僚と取材するうちに「明治天皇」という存在について思いを巡らせていく。
大手新聞社の足元にも及ばない、華族や政治家の醜聞記事で持っているような東都タイムスの記者、瀬尾。
同僚の熱血女記者、伊藤響子から協力を頼まれ、神宮造営の取材に取り組みます。
まとめ
明治という時代が終わった東京の街の様子。
人々が天皇に向けていた思い。
近代化を進めていった時代、天皇は政府の期待を受け、どのように活動していたのか、そして天皇自身は何を思い、感じていたのか。
明治を生きた人々が、その天皇を敬い、感謝する気持ちが、難しいとされた神宮林造営へと突き動かしたのです。
日本人と天皇の絆を改めて気づかされる物語です。
<こんな人におすすめ>
明治から大正にかけての世の中の様子に興味がある
明治神宮の林がどんないきさつでできたのかを描いた話をよんでみたい
朝井 まかてのファン
リンク
ぬこ
天皇も一人の人間なのだよな。
のこ
大きな時代の流れの中で
国民にとって天皇の存在がいかに大切で
あったかということがよくわかる物語ね。
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