こちらは娘を殺害された
作家夫婦が計画する復讐劇に
死神が絡む、というお話よ。
死神?なんで死神が
復習につきあうの?
死亡対象者と7日間を過ごし
対象者が死ぬことが「可」か
「否」かを報告しなくてはならないの。
ははあ。必然的に一緒に
行動することになっちゃうんだな。
しかし死神は人間と違う部分がありそうだから
どんな風に展開していくのか興味があるな。
『死神の浮力』 伊坂幸太郎(著) 文春文庫
あらすじ
作家・山野辺遼は、一年前に10歳の愛娘を殺された。
犯人として逮捕された本城はいったん容疑を認めたものの、のちに否認、最終的には無罪判決を受け釈放される。
山野辺は妻とともに本城への復讐を計画していたところ、そこに死神である千葉がやってきた。
千葉は山野辺夫婦とともに本城を追うのだが。
山野辺の娘、菜摘は帰宅途中何者かに殺されました。
犯人は山野辺の知り合いである本城です。夫婦は悲しみと苦しみの中に沈み、マスコミの執拗な攻撃から逃れるように家の中でじっとしていました。
本城が無罪判決を受けたその日、死神である千葉が山野辺宅を訪れます。
千葉の仕事は脂肪対象者である山野辺と行動を共にし、7日後に該当者の死が「可」か「否」かを報告すること。
そこで千葉は山野辺夫婦の本城復讐に協力したら、時には邪魔になる行動を取ったりします。
まとめ
娘を殺された男の死生観は、自身の父親の生き方、死に方と重ねられ、深さを増していきます。
復讐を計画しながらも、サイコパスのように冷静で残虐な本城から逆に命を狙われたり、はたまたマイペースな千葉に行動や気持ちが乱されたり、落ちついたり。
誰がいき、死ぬのか最後まで予測のつかない、ハラハラドキドキのノンストップサスペンスです。
<こんな人におすすめ>
死神はどんな行動を取るのか知りたい
娘を殺された夫婦の復讐劇を読んでみたい
伊坂幸太郎のファン
復讐劇って暗くなりがちだけど
千葉の人間離れした部分が
いい具合に明るさを投入してくれるな。
最後の最後まで展開が読めない
一気読み必至の物語ね。
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