こちらはひきこもりで映画オタクの大学生が
事件の謎を解くミステリー、第三弾。完結編よ。
おお!前回含みのある終わり方
だったよな。今回で回収して
結末へと向かっていくわけだな。
そうなの。スナッフフィルムを持っていた
嗄井戸の無実を証明しようとする奈緒崎なのだけど
なんと殺人の容疑をかけられてしまうのよ。
ええ?友人の無実を証明しようとして
なんでまたそんなことに!?
めっちゃ気になるじゃないか!!
『キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~』
斜線堂 有紀 (著) メディアワークス文庫
あらすじ
友人・嗄井戸の部屋で、実際の殺人現場を撮影したスナッフフィルムを見つけた奈緒崎は、過去に起こった事件を解決するべく、フィルムアーキビストの菱崖小鳩に協力を依頼する。
嗄井戸が犯人ではないかと疑う束に対し、奈緒崎は嗄井戸を信じることを選ぶのだが…。
苦境に立たされた彼らが決断したこととは。
嗄井戸は姉とともに誘拐・監禁され、姉は殺される様子を撮影され、その画像はネット上に散らばっていますが、オリジナル画像は見つかっていません。
監禁現場は火災が発生、犯人の一人が転落死。
嗄井戸は脱出し、通報します。
現場に手がかりはなく、嗄井戸も犯人として疑われますが、ある刑事が「犯人ではない」と強く主張し、嗄井戸は容疑者から外されますが、立場の悪くなった刑事は退職。
その刑事は束の父だったのです。
嗄井戸が犯人かもしれないと疑いつつ、監視をしていた束ですが奈緒崎たちと共に過ごすうちに違うのでは、と思い始め、心が揺れます。
一方、姉殺害のオリジナル画像を嗄井戸が持っていることを知り愕然とする奈緒崎。
嗄井戸にとって不利な状況の中、二人はある作戦を立てるのです。
まとめ
シリーズ三作目にして完結編です。
嗄井戸の過去の事件の詳細が明らかに。
嗄井戸が犯人として疑われる中、彼らは真犯人を見つけ出すことができるのか。
そして彼らが選んだ決断とは。
映画の知識をベースに展開する、見せ場たっぷりで感情を揺さぶられるミステリーです。
<こんな人におすすめ>
映画に絡んだ事件を解決するミステリーを読んでみたい
『キネマ探偵カレイドミステリー』1,2作目を読んだ
斜線堂 有紀のファン
なるほどねえ。映画好きだだからこそ
このラストになるのかもな。
手に汗握る、見せ場もたっぷりの
まさに映画のようなミステリーね。
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