こちらは引きこもりの中学生が
日常の謎を解く青春ミステリーよ。
ひきこもり探偵かあ。
ところで中学生の日常で起こる謎って
どんなものなんだ?
差出人不明のラブレターを書いた人物は
誰なのかを探っていくのよ。
そりゃあ彼らには大問題だな。
読んでいる方も気になるぞ。
解決方法のほうも知りたい。
『探偵は教室にいない』 川澄 浩平 (著) 創元推理文庫
あらすじ
札幌の中学に通う中学二年生の海砂真史は身長169センチでバスケ部に所属している。
ある日、机の中にラブレターが入っていたのだが、差出人の名はなく、A4の紙にプリントされた文字で文章が綴られている。
イタズラなのか?そうでなければ一体誰が?真史は長らく会っていなかった幼なじみに相談することに。
ラブレターの差出人は誰?
学校に通っていない幼なじみ、鳥飼歩が、謎解きが得意だったことを思い出し、真史は歩にラブレターの件について相談することに。
もちろん甘いものには目がない彼のために、ケーキの手土産も忘れずに。
マイペースでちょっと変わり者の歩は、まず真史が感じたことを言わせ、その内容をひとつずつ検証していきます。
イタズラ?下書きを入れた?差出人を書けない理由がある?机の中に手紙を入れたタイミングとそれが可能な人物は?
差出人がわかったとき、真史が感じ、思ったこととは。
まとめ
不登校の幼なじみ、部活仲間との友情、恋に発展するのかも微妙な関係。
青春真っただ中の彼らが笑い、泣き、そして謎に挑みます。
謎がひとつ明らかになるたびに、彼らの新しい世界の扉が開いていく。
そんな風に感じる青春ミステリーです。
<こんな人におすすめ>
ひきこもりの中学生が謎を解く物語に興味がある
登場人物たちのみずみずしさと成長を描く青春ミステリを読んでみたい
川澄 浩平のファン
謎を解くだけでなく、彼らが
事実を知ることでひとつずつ
大人になっていくように
感じられるのがいいな。
表に見えるだけではない
人の気持ちや事情を理解し
寄り添えるようになっていく。
そんな彼らを描いた青春ミステリーね。
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