![のこ](http://nukobook.com/wp-content/uploads/2020/09/のこ.jpg)
こちらは借金返済のために
詐欺をしていた二人組の男性のお話よ。
一人が母の介護をはじめることで
二人の関係性が変わっていくの。
![ぬこ](http://nukobook.com/wp-content/uploads/2020/09/ぬこ.jpg)
詐欺?ひどい奴らだなあ。
母親の介護でどうして関係性が
悪くなるんだ?
![のこ](http://nukobook.com/wp-content/uploads/2020/09/のこ.jpg)
母親の愛を受けられなかったハセと
母親に認めてもらいたかった沖の二人。
沖が母親の介護をはじめたことで
これまでの二人のバランスが崩れるわ。
![ぬこ](http://nukobook.com/wp-content/uploads/2020/09/ぬこ.jpg)
なるほどねえ。
それでこの二人はどうなっていくんだろう?
詐欺を続けていくのか?やめるのか?
『正しい愛と理想の息子』寺地 はるな (著)光文社文庫
あらすじ
女性を騙し、偽の宝石を売りつけていた長谷眞ことハセと、相棒の沖遼太郎。
二百万円が貯まり、ようやく違法カジノで作った借金を返せる、と思った矢先、その金を奪われてしまう。
借金返済リミット目前、ハセが思いついたのは老人から金を騙し取ることだった。
人を騙して金を取るハセが、次に定めたターゲットとは
違法カジノで働いていたハセと沖。
どんくさい沖は失敗ばかりだが、ハセを慕っていて、ハセもそんな沖の面倒を見ています。
ある時、店で起こったトラブルで二百万円の損失が発生し、二人で一年以内に返済することに。
顔の良い沖が女性を騙し、宝石デザイナー役のハセに紹介してイミテーションの石を売ります。
しかし、騙したはずの女性に金を奪い返され一文無しに。
窮地に追い込まれたハセは、老人をターゲットにすることを思いつきます。
計画を立て、準備をはじめた頃、沖が「ターゲットにしたい老人がいる」と言ってきました。
その人物とは沖の母親だったのです。
まとめ
母から愛された記憶のないハセ、母から認めてもらえなかった沖。
母に復讐しようとした沖ですが、認知症の母を眼の前にしてその決意が揺らぎます。
そんな母への態度を見せる沖のことを理解できないハセは、強い言葉を投げつけてしまうのです。
親子だからといって、正しく愛せるわけではない。
相手を強く想うからこそ間違ってしまうことがある。
痛みを含んだ優しい言葉で綴られる、感動の物語です。
<こんな人におすすめ>
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![ぬこ](http://nukobook.com/wp-content/uploads/2020/09/ぬこ.jpg)
おおお…( TДT)
正しい愛なんて存在しないんだ。
でも、間違っていようとも
確かにそこに愛はある。
![のこ](http://nukobook.com/wp-content/uploads/2020/09/のこ.jpg)
その愛ゆえに傷つけ、傷つけられる
こともあるのね。痛みを感じながらも
やさしい言葉の数々が、まるで心の
傷口に染み込んでいくようね。
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