こちらは日本最後の死刑囚を
取材することになったライターが
ある事件に巻き込まれるお話よ。
日本最後の死刑囚!
いったい何をしたんだ?
被害者を「生きる資格がない」と
ジャッジしたと主張し、何人もの人を
死に追いやったの。現在は隔絶された
島の刑務所に収監されているわ。
島の拘置所、最後の死刑囚。
何かが起こりそうな予感を
ひしひしと感じるぜ!!
『麻倉玲一は信頼できない語り手』
太田忠司 (著) 徳間文庫
あらすじ
日本の死刑制度が廃止されてから二十八年が経った。
現在生存している死刑囚の最後の一人となった麻倉玲一は、離島に作られた特別拘置所に収監されていた。
フリーライターの熊沢克也は日本最後の死刑囚の言葉を文章にすることを許され、取材を行う。
「人の命をジャッジする」と語り、数々の命を奪ってきた麻倉に嫌悪の気持ちを隠せない熊沢。
そして、完全に本島と隔絶されたこの拘置所で事件が起こる。
日本最後の死刑囚とは
日本を長く離れていた熊沢は、学歴や職歴も突出したものはなく、ライターとして細々とした仕事をしています。
そんな彼の経歴が希望条件に合致したとして、日本最後の死刑囚・麻倉の取材を許可されます。
六十三歳という年齢よりも若く見え、麻のスーツを颯爽と着こなし、堀の深い顔立ちで紳士然とした容貌の麻倉。
しかし、その口から発せられる彼の犯した罪の内容と理由は、熊沢にとって許容できるものではありません。
刑務所の職員たちも麻倉を警戒していますが、そこにはある理由がありました。
死刑の執行が決まり、その様子を目の前で見ることになった熊沢。
しかしその後、事件が起こります。
まとめ
自分の犯した罪が正しいと信じて疑わない麻倉は、囚われの身でありながら、まだ何かしでかすのではという予感を抱かせます。
圧倒的な悪の背後には、驚愕の理由が潜んでいるのです。
真実はどこにあるのか。
結末を迎えてからも物語が頭に残り、考え続けたくなるようなサスペンスミステリーです。
<こんな人におすすめ>
日本最後の死刑囚が語るミステリーに興味がある
気持ちいいくらいに予想を裏切られるミステリを読んでみたい
太田忠司のファン
ええ〜っ そうきたか!!
これは予想できなかったΣ( ºωº )
読み手の裏の裏をかく、
ドラマティックなミステリーね。
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