こちらはガリレオシリーズ
第六弾よ。湯川の滞在先で
宿泊者が転落死する事件が起こるの。
湯川は滞在中、小学五年生の男の子と
交流を深めていくのよ。
ほう?湯川は確か
子供が苦手なんじゃなかったっけ?
科学に興味ない、という男の子に
あれこれと科学について解説したり
実験を一緒にするうちに、仲良く
なっていくの。
へえ〜。意外な展開だなあ。
それって事件にも何かしら関わりが
あったりするんだろうか?
『真夏の方程式』 東野 圭吾 (著) 文春文庫
あらすじ
夏休み、両親が仕事で出張することになったため、伯母一家が経営する玻璃ヶ浦の旅館で過ごすことになった小学五年生の恭平。
一方、仕事で訪れていた湯川も同じ旅館に宿泊することに。
翌朝、旅館に宿泊していたもう一人の客が、数百メートル離れた堤防の下で死体となって発見された。
その客は退職した元刑事であり、玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。
事故か殺人か、湯川は真実を探る。
宿泊客の転落死は事故か、殺人か
電車の中で会話を交わした少年・恭平の滞在する宿に宿泊することにした湯川。
もう一人の宿泊客が翌朝死体となって発見されます。
酔いざましに散歩に出かけ、転落死した、と地元警察は判断します。
しかし、亡くなった男性の元部下で、草薙の上司でもある管理官から、死体に不審な点があるため、独自に捜査を進めるようにと草薙は言い渡されます。
そして、その宿には湯川が宿泊している、とも。
死因が明らかになった時、客が部屋で死んでいるのを発見し、外で亡くなったことにしようと死体を運び出し、堤防から落としたのだ、と宿の経営者が自主しました。
妻と娘は驚き、動揺するのですが…。
まとめ
科学を通じて湯川と恭平が交流する姿が微笑ましいです。
しかしそこには、事件の真実を暗に伝える湯川の科学者としての姿があります。
大切なものを守るために新たに生まれる罪があり、それを抱え続けながら生きる人々を描く。
胸にせまるミステリーです。
<こんな人におすすめ>
事故と思われた事件の裏に隠された人間ドラマを描いたミステリを読みたい
ガリレオシリーズのファン
東野 圭吾のファン
映画化もされました。日に焼けた杏さん、健康的で美しいですね。
科学の知識を通して少年に送る
湯川からのメッセージ…。
胸熱だぜ。 ・゚・(ノД`)・゚・。
抱え続ける者の苦しみや葛藤を
描かせたら天下一品の作家さんよね。
『ガリレオ』シリーズのイラストブックレビューはこちらからもご覧いただけます。
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