こちらは『ちびねこ亭の思い出ごはん』
シリーズの第4弾よ。
おお!ついに第4弾か!
今回はどんな話が出てくるんだ?
ちょっとしたことで
仲違いをした友達が命を落として
しまった小学生や、ちびねこ亭で
バイトをしていっる琴子の父親も
お客として登場するわよ。
え、なんかそれ聞いただけで
涙が出そうなんだが…
料理の方も何が出るのか気になるな。
『ちびねこ亭の思い出ごはん ちょびひげ猫とコロッケパン』
高橋由太 (著) 光文社文庫
あらすじ
海の近くにある食堂「ちびねこ亭」。
茶ぶち柄の子猫がいるこの店では、「思い出ごはん」を食べると死んだ人間に会えるという。
一緒に出かけた冒険の後、命を落としてしまった親友にあやまりたい小学生、手術を控え、不安と恐怖で心がいっぱいになり、三十年前に余命宣告を受け病で亡くなった父親と話をしたい、ちびねこ亭でバイトをしている琴子の父。
後悔や悲しみ、苦しさを抱えた人々は、大切なあの人と出会えたとき、何を伝え、どんな思いを受け取るのか。
小さな看板猫がいる、死んだ人に会える店
小学五年生の純は、親友の大和と自転車で遠くに行く冒険へ出かけました。
大和が持ってきたのはデコボコのおにぎりで、見た目はアレですが味は絶品。
その後、ちょっとしたことで腹を立てた純は、大和を置いて一人で家に帰ります。
その夜入った連絡は、大和が倒れた、というものでした。
思い出ごはんで大和に出会えた純。
謝ろうとする純に、大和は「謝らなくていい」という言うのです(「白猫とおにぎり」)。
琴子の父・健は脳に腫瘍が見つかり、死を意識し恐怖でいっぱいに。
そこで自分を力強く守ってくれ、病で亡くなった父に会い、そのときの心境を教えてほしいと考えます(「ちょびひげねことコロッケパン」)。
まとめ
大切なものを喪った悲しみや苦しさで凝り固まってしまった心を、「思い出ごはん」の湯気がやわらかくほぐします。
たくさん泣いた後は「ありがとう」という気持ちで満たされる、おいしくてあたたかな物語です。
<こんな人におすすめ>
心が切なくてあたたかくなるような物語を読みたい
『ちびねこ亭の思い出ごはん』シリーズのファン
高橋由太のファン
ウルウル(இдஇ`。)
「我が家ならではの味」というのが
その絆をよりいっそう強く
感じさせるんだよ〜〜
生まれてきてくれて
自分と出会ってくれてありがとう。
自分に関わる人に対してそう思える
素敵な物語よね。
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