こちらは結婚を前に自分名義の
貯金通帳を受け取った主人公が
そのお金を振り込んでいた人物を
探すうちに驚きの事実を知る物語よ。
ほほう。驚きの事実って
いったいどんな?
病死したと思っていた母は実は
傷害事件の被害者だったの。お金を
振り込んでいた人は加害者だったのよ。
腑に落ちない主人公はこの加害者を
見つけ会いに行くの。
えええ!?
因縁の対決になっちゃうんじゃ?
どうなるんだ〜〜(゚o゚;;
『ウズタマ』 額賀 澪 (著)小学館文庫
あらすじ
四歳の娘を育てるシングルマザー、紫織と婚約中の松宮周作。
父が脳梗塞で昏睡状態となり、結婚の話はいったん置かれたままとなっている。
父は倒れる前に、周作名義の通帳を周作に渡す。
そこへ振り込みをしている人物について、父は話すことはなかった。
改めて自分の過去を振り返ろうと調べはじめた周作は、二十五年前に起こったある傷害事件に行きあたる。
その被害者は、周作が幼い頃に病死したと聞かされていた、自分の母親だった。
病死と聞かされていた母に起こった出来事とは
過去の新聞記事を調べたり、週刊誌の編集部に勤める知人のツテをたどりわかったことは、大学生の家事手伝いをしていた男が母親と不倫関係にあり、別れ話でもめた時に大学生が母親を突き飛ばし、よろけた母親は頭を打って死亡した、ということ。
この大学生、皆瀬悟は刑期を終えて出所しているため、周作は彼の居所を捜します。
一方で、たった一人の家族である父親を失うかもしれない不安、そして自分が親となり、新しい家族を作っていくことができるのか、という思いが周作の胸の中にもやのように広がっていきます。
ついに水瀬を探し出した周作は、彼に何を伝えるのか。
そして記憶の中にある、野菜たっぷりの塩ラーメンはどこで誰と食べたものなのか。
まとめ
「家族」という絆を強く求めるがゆえの選択は、大切な人を救い、また苦しめることにもつながります。
正解か、不正解かははかることはできないけれど、その愛を受けた者は、その愛をまた別の誰かにつないでいける。
そんな風に感じる感涙必至の物語です。
<こんな人におすすめ>
家族を作ることへの葛藤や戸惑いを描いた物語に興味がある
家族をテーマにした、せつなくもあたたかい物語を読んでみたい
額賀 澪のファン
うおぉぉぉん。・゚・(´^`*)・゚・。
そこには愛しかないんだよぉぉぉ
「家族」とは血の繋がりに縛られるものではなく、相手を守りたい、共にいたいと想う気持ちが
大切なのかもしれないわね。
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