こちらは体を求め合う男女の
欲望と謎を絡めたミステリー短編集よ。
へえ?冷静な人物が登場する
ミステリーが多い印象の作家さん
だけども。
体を求め合う官能的な描写の中に
冷静に推理を展開していくという
そのギャップも楽しめるのよ。
なるほどねえ。
体を求め合う二人にどんな謎が
起こるのかも興味あるな。
『真実はベッドの中に』 石持 浅海 (著)双葉文庫
あらすじ
連絡してから九時間が経つが、まだ本社から人はやってこない。
この保養所に集められた六人のうち、一人が殺されたというのに。
不安を打ち消すように互いの体を貪り合う田原と沙耶。
そしてまた一人殺された後、田原は警察に通報する意志を固めたのだが(「待っている間に」)。
深夜のヒッチハイクで五十嵐の車に乗せてもらった美結。
福岡へ向かうという五十嵐と、ホテルで、車の中で体を重ねる。
五十嵐は何故、自分を拾ってくれたのか。
快感の渦に身を委ねていた美結に「君は、人を殺しているね?」と五十嵐が語りかけた(「カントリー・ロード」)。
快感の裏に潜む驚愕の真実とは
家電会社で秘密の業務を担当する男女六人が、仕事のために集められた京都の保養所。
仕事を終えた翌日、メンバーの一人がベッドの上で冷たくなっていました。
本社に連絡をすると、警察には連絡せず、現場を保存し本社の人間が到着するまで待て、とのこと。
不倫の関係にあった田原と沙耶は誰が殺したのか話をしながら体を合わせます。
翌日にはさらに新たな死体が。
これ以上待っていられない、と田原は警察に通報する決意を沙耶に伝えたのですが(「待っている間に」)。
ヒッチハイクがきっかけで、車で旅することになった五十嵐と美結。
自然な流れで体を重ねる二人ですが、美結が隠していたことを五十嵐は探り当てるのです(「カントリー・ロード」)。
まとめ
快楽に身を任せ、痴態を演じる男女たち。
突きあがるような熱にうかされながらも、頭の奥には冷えた部分が潜んでいるようです。
激しい情事の後にやってくる一気に突き落とされるような衝撃の結末に背筋が凍りつく、官能的なミステリー短編集です。
<こんな人におすすめ>
官能的でありながらサスペンス要素の高いミステリーを読んでみたい
情事の裏に隠された衝撃の事実に驚く物語に興味がある
石持 浅海のファン
体と頭が完全に別モード!!
そこが怖いんだけど(ll゚Д゚)
情事の裏に隠された真実に
衝撃が走るミステリーね。
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