こちらは葉崎市にあるヴィラで
起こった殺人事件を描く
コージーミステリーよ。
コージーミステリー!
街の住民たちがストーリーの
中心になっているのか?
そうなの。被害者は身元不明だけれど
近所に住む人たちがクセのある人たち
ばかりで、警察の捜査もなかなか
進まないのよ。
身の回りで事件が起こったら
警戒したり大人しくしたりする場合が
多いと思うけど…。どんな風にクセの
ある住民たちなんだろう?気になるぜ!
『ヴィラ・マグノリアの殺人 葉崎市シリーズ』
若竹 七海 (著) 光文社文庫
あらすじ
神奈川県葉崎市にあるヴィラ・葉崎マグノリアは海に臨む全十棟からなる建売住宅。
その空き家となっている一棟で、顔と手をつぶされた死体が発見された。
ヴィラの住民たちは皆クセが強く、担当刑事たちは聞き込み捜査にもひと苦労。
そして第二の殺人が発生。二つの事件は同一犯によるものなのか、それとも…。
空き家で死体発見!?
ヴィラ・マグノリアの三号棟は空き家となっており、不動産屋が内見客を案内したときに死体を発見。
死後三日が経過し、顔と指がつぶされていました。
駒持警部補は一ツ橋巡査部長を伴い、ヴィラの住民に聞き込みを開始。
一人で働きながら双子の娘をを育てている母親、翻訳家、ホテルのオーナー、老いた母と暮らす古本屋の経営者、塾を経営する友人同士で暮らす二人の青年、トラブルメーカーの妻と暮らすファミレス店長、プライドの高い妻と大人しい息子の三人暮らしの中古車販売経営者に耳ざとい老人。
住民同士のいざこざ、話の飛躍、主観入りまくりの言動に振り回され、捜査の進展は捗々しくありません。
そんな中、今度は住民の一人が殺害されたという知らせが。
住民たちの思わぬ一面が明らかになるにつれ、事件はいっそう混沌とした様子を見せ…。
まとめ
登場人物がとにかく多い!のですが、その個性がそれぞれに際立っており、混乱することなく読み進めることができます。
ドタバタとした住民たちのやりとりはどこかユーモラス。
その賑やかな雰囲気の中でサラッと提示される重大情報にハッとさせられることも。
シリーズ全てを読破したくなるコージーミステリです。
<こんな人におすすめ>
クセのある住民たちがトラブルを起こすコージーミステリーを読んでみたい
思わずクスリと笑ってしまうような、楽しいミステリーが好き
若竹 七海のファン
うわ〜 みんなキャラが濃いわ!!
特に双子がいい味出してるな〜♪
賑やかな住民たちの裏には
いろんな過去や問題が
隠れているのよね。ユーモアに
溢れているけれどきっちり論理的な
推理で解決する様子も心地よい
コージーミステリーね。
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