こちらはロンドンを舞台に
新米警察官が大物窃盗犯を
追い詰めていく警察小説よ。
ほほう。新人が!
とびきり優秀な人物ってこと?
それともラッキーなの?
主人公のウィリアムは父と姉が
弁護士なの。でもあえて警察への
道を選んだのよ。優秀ではあるけれど
様々な体験をしていくの。
なるほどね。警察や法廷、
犯罪に対する事情や価値観も
日本のそれとは異なりそうだな。
ウィリアムがどんな活躍をするのか
気になるぜ!
『レンブラントをとり返せ -ロンドン警視庁美術骨董捜査班-』
ジェフリー・アーチャー (著), 戸田 裕之 (翻訳) 新潮文庫
あらすじ
自分と同じ弁護士としての道を歩んでほしい、という父親の期待をよそに、ロンドン警視庁の捜査員としての道を歩みはじめたウィリアム・ウォーウィック。
大学で学んだ美術史の知識を武器に、警察が押収した絵画を贋作と見破ったことで、美術骨董捜査班のメンバーに。
数多くの名画の窃盗犯、マイルズ・フォークナーを捕らえ名画を取り戻すべく、ウィリアムは仲間たちと捜査に挑む。
新人捜査員は名画を取り返すことができるのか
数年前、美術館から盗まれたレンブラントの作品を贋作と見抜いたウィリアムは、美術骨董捜査班のメンバーとなります。
絵画を盗み、保険金を受け取る盗難保険金詐欺で莫大な利益をあげているフォークナーを捕らえようとしますが、なかなか尻尾を出さないフォークナー。
かつてレンブラントが展示されていた美術館へと向かったウィリアムは、調査助手として働くベスに一目惚れ。
ベスの協力を得て、贋作を描いた人物を、ウィリアムは探そうとします。
また、証拠品として押収していた絵を返すためにフォークナー邸を訪れたウィリアムは、フォークナーの妻から声をかけられ、彼女からある依頼と情報を受けます。
そして順調なはずのベスとの交際でしたが、彼女にはある秘密が…。
まとめ
証拠をつかませない大物名画窃盗犯と、それを背後からガッチリ支える弁護士。
新人捜査員のウィリアムは、美術の知識と正義への情熱で立ち向かいます。
現場での攻防に加え、法廷でのやりとりも手に汗握ります。
まるでハリウッド映画を見ているような、興奮が止まらないエンタメ警察小説です。
<こんな人におすすめ>
首都警察の新人捜査官が活躍する物語を読んでみたい
名画を盗む詐欺師と警察の対決を描いた話に興味がある
ジェフリー・アーチャーのファン
ウイットに富んだセリフの応酬、
息もつかせぬ展開!!
ページをめくる手が止まらないぜ!!
警察と泥棒の対決、
法廷での緊迫したやりとり。
どこを取ってもエキサイティングで
おもしろいエンタメ小説ね。
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