こちらは一人暮らしをすることになった
男子高校生が引越し先のアパートで
おかしなことが次々と起こる物語よ。
お、おかしなこと…?
そ、それってもしかして
幽霊とか…(ll゚Д゚)
差出人不明の手紙が来たり、
無言電話や夜中に落書きをしている
男の子などが現れたりするの。
なにそれ怖い(;°-°;)))
正体がわからないのが一番怖いんだって!!
男子高校生 早く逃げてー(꒪⌑꒪.)!!!
『緑の我が家 Home,Green Home』
小野 不由美 (著)角川文庫
あらすじ
一人暮らしをすることになった高校一年生の荒川浩志は、細い路地の突き当たりにあるハイツ・グリーンホームへ引っ越してきた。
九号室のその部屋の景色は良かったが、丘の斜面に立つ赤い鳥居を見ると嫌な気分になる。
六号室に住む同じ年頃の和泉聡から「出て行ったほうがいい」と言われさらに不愉快に。
そこから差出人が不明の手紙、無言電話、夜中に落書きをする男の子など、奇妙な出来事が浩志に起こる。
幽霊が出る、と噂のグリーンホームで起こる怪異の正体とは。
引っ越し先で次々と起こる怪異現象
母の死後、再婚した親から逃れるように家を出て、一人暮らしを始めた浩志。
かつて一年ほど住んだことのある町に建つグリーンホームはリフォームされていて小綺麗な様子。
部屋からの景色も良かったのですが、鳥居を見つけると嫌な気分になり、窓を閉めてしまいます。
住んでいた頃に神社にまつわる恐怖や不快な出来事があったのかも、と考える浩志ですが思い出すことができません。
ハッキリした物言いをしない六号室の和泉からは、何度も出て行った方がいい、と言われますが両親が再婚した家に自分の居場所はなく、帰らない、と浩志は主張します。
夜中に落書きをする男の子の絵は住民の死を予言し、何回もかかってくる無言電話からは『五日』とひとこと発せられるようになり、差出人不明の手紙には『私の後を追って下されば』と書かれて…。
だんだんと近づいてくる怪異から逃れることができるのか。
まとめ
自分の居場所がない、作れないという焦りや孤独な気持ちが怪異を呼んでしまう物語です。
アパートや神社にまつわる謎が巧みに読者を導き、切なくもあたたかなラストへとつなげます。
怖いだけではなく、自分の心と向かい合う、少年の成長する姿を描いたホラーミステリーです。
<こんな人におすすめ>
幽霊屋敷と呼ばれるアパートで起こる怪異現象を描いた話に興味がある
数々の恐怖体験を通して過去の問題と向き合う少年を描いたホラーを読んでみたい
小野 不由美のファン
怖いけど切ない…。・゚・(ノД・`)
怪異を呼び寄せるのは自分の
心なんだよな。
ホラーではあるけれど
成長と友情の物語でもあるのよね。
あたたかな涙が流れる物語ね。
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