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こちらは特殊な能力を持つ
三つ子の兄弟が謎の女に導かれ
予想外な事態に巻き込まれていく
物語よ。
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ほう。特殊な能力ってなんだ?
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三人それぞれが透視能力、どの国の
言葉でも理解できる能力、相手の行動を
予測する余地能力を持っているの。
ただしそれは「3秒だけ」という制限が
あるのよ。
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超能力があるのはすごいんだが
3秒でいったい何ができるって
いうんだ?そして、彼らが巻き込まれて
いくのはどんなことなんだろう。
『ヒトコブラクダ層戦争(上)』
万城目学 (著) 幻冬舎文庫
あらすじ
三つ子の三兄弟、榎戸梵天、梵地、梵人はそれぞれに三秒だけ使える謎の力を持っている。
この能力を活かして貴金属泥棒を決行し、そこで得た金で長兄の梵天は山を丸ごと購入。
恐竜の化石を発掘しようと日々作業を続けている。
そんなある日、彼らの前にライオンを従え、青い服を着た謎の女が現れる。
それから彼らの運命は猛スピードで動きはじめる。
海を声越え、日本から遠く離れた砂漠の地にやってきた三兄弟を待ち受けるものとは。
特殊能力を持つ三つ子 謎の女に導かれ異国の地へ
三歳の頃、隕石が自宅に落ち両親を失った梵天、梵地、梵人。
以降助け合いながら生きてきた彼らは特殊な能力を持っています。
透視できる梵天、あらゆる国の言葉を理解できる梵人、相手からの攻撃がわかる梵人。
それらの能力は「三秒」だけ使うことができます。
この能力を活かし貴金属強盗へと加担した兄弟は大金を手に入れることに。
この金で梵天は山を丸ごと買い、ティラノサウルスの化石が出ることを夢見て発掘作業に励んでいます。
そんなある日、彼らの前にライオンを従えた謎の女が現れ、これから目の前に現れるすべてのことに従うように、と言います。
彼らの能力や強盗の件まで知っている女の言葉に抗えず、指示された通りに電話をすると、何故か三人揃って自衛隊へと入隊することに。
候補生として訓練生活を送り、三人は別々の場所へと配属。
ところが三人ともPKO部隊への参加要請があり、イラクで兄弟は再会します。
上司から新聞の取材を受けるように命じられ、小柄で大きな目をした銀亀三尉とともに現地へ向かった三兄弟ですが、何者かに手足を拘束され、拉致されてしまいます。
脱出を図ろうとひと暴れした彼らの目の前に現れたのは、ライオンとあの謎の女だったのです。
彼女が放った言葉は「ヒトコブラクダ層を探して」というもので…。
まとめ
透視、多言語理解、予知と特殊な能力を持つ三つ子たちですが、その力は三秒のみ。
その能力を使って一稼ぎし、静かに暮らそうとしていたところに謎の女が現れます。
化石発掘に情熱を注ぐ梵天、多くの女性たちから支持される梵人、怪我をしてから燻り続けている梵地と個性豊かな三兄弟たちが、それぞれの能力と特技を生かしつつトラブルに立ち向かっていきます。
ヒトコブラクダ層を求めて出発した彼らがたどりついた場所とはどこなのか。
軽妙なタッチで読ませつつ、次から次へと起こる出来事にページをめくる手が止まらなくなる物語の上巻です。
<こんな人におすすめ>
特殊な能力を持つ三つ子が異国の地で活躍する物語に興味がある
予測不能な展開が次から次へと訪れる冒険譚を読んでみたい
万城目学のファン
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どうなることやら全く予想が
つかない!!しかしこの後の
展開がどうなるのか
気になりすぎる!!
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彼らの特殊な能力が
この古代遺跡が存在する地で
どのように生かされていくのか。
下巻に注目ね。
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