イラストブックレビュー

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ほんのひととき息をつける 我が家ではない場所

『ミナトホテルの裏庭には』寺地 はるな (著) のイラストブックレビューです。祖父から、対象時代に建てられた宿泊施設「ミナトホテル」の裏庭の鍵探しを頼まれた芯輔。そこは「わけあり」のお客だけを泊める変わったところだった。
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様々なものに囚われている、それが奴隷なのです

『奴隷小説』桐野 夏生 (著)のイラストブックレビューです。老との結婚を拒んで舌を抜かれた女。武装集団によって拉致された女子高生たち。夢の奴隷となったアイドル志望の少女。人間社会に現出する抑圧と奴隷状態を描く短編集。
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なつめの成長とともに訪れる新たな試練

『子育て飴 江戸菓子舗照月堂』篠綾子 (著) のイラストブックレビューです。練り切りも好評でますます忙しくなった照月堂に、ある日隠居の市兵衛を訪ねてやってきた女性が。どうやらわけありのようだが…。
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彼らの「本気」に立ち向かう事ができるか

『オールド・テロリスト』村上 龍 (著)のイラストブックレビューです。「満州国の人間」を名乗る老人からのNHK爆破予告電話をきっかけに、元週刊誌記者セキグチは巨大なテロ計画へと巻き込まれていく。
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がん治療の世界で巻き起こる驚愕のミステリ

『がん消滅の罠 完全寛解の謎』岩木 一麻 (著)のイラストブックレビューです。呼吸器内科の医師・夏目が余命半年を宣告したがん患者が保険金を受け取ったのちに病巣が消え去ったという。同じように保険金受領後の寛解ケースが起こり、調査に乗り出すのだが。
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あなたに会えて、よかった。

『アンマーとぼくら』有川 ひろ (著) のイラストブックレビューです。久しぶりに沖縄へ里帰りしたリョウ。カメラマンだった父も亡くなり、沖縄で一人暮らしをする母親と、三日間の休暇中、家族の思い出の場所を巡る。
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物語がまた新しい物語を生み出す

『物語のおわり』湊 かなえ (著) のイラストブックレビューです。病の宣告、就職内定後の不安、子供の反発…。様々な悩みを抱えて北海道へと旅に出た彼らは、その旅の途中で書きかけの小説を手渡される。その小説が迎える本当のラストとは。
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読んだらもっと猫が好きになっちゃう物語

『NNNからの使者 猫だけが知っている』矢崎存美 (著)のイラストブックレビューです。藤本誓のもとに、大きな三毛猫が現れるようになった。と同時に、野良の白い猫とも親しくなり、食べ物をあげたりするうちに誓は猫を飼いたくなるのだが…。
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受験は悪?日本教育の問題点と画期的「勉強論」

『キミは何のために勉強するのか ~試験勉強という名の知的冒険2~』富田 一彦 (著)のイラストブックレビューです。勉強とは「抽象化」することである。教育は一種の負荷である。かける以上は無意味であってはならない。勉強することの本質を鋭くついた画期的論考。
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文字に込めた思いをインクに乗せて

『活版印刷三日月堂: 海からの手紙』ほしお さなえ (著)のイラストブックレビューです。小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。心の奥に響く、4編の物語。