イラストブックレビュー

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『f植物園の巣穴 』梨木 香歩 (著)

f植物園の園丁をしている私は、歯の痛みに耐えかねて歯医者へとやってきた。薬歯医者の家内は前世が犬だったのだと言う。職場であるf植物園にある大きな木のうろに落ちた私は、気がつくと住まいに戻っていたが、落ちてからの記憶がない。失くした履き物、妻との思い出、子供の頃の記憶と歯の痛みが私を穴の底の世界へと誘う。
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『いけない』道尾 秀介 (著) 文春文庫

海岸線に沿った白蝦蟇シーラインを南下するときに、左手に現れる弓投げの崖を、決して見てはいけない。この場所で、衝突事故が起こる。事故の当事者たち、その関係者や家族、刑事たちの思惑が絡まりあう。また、少年が目撃した文房具店での出来事の真相、新人刑事が見つけ出そうとした殺人事件の犯人。全てがつながりを見せながら驚愕のラストへとつながっていく。
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『雛あられ 木挽町芝居茶屋事件帖』篠 綾子 (著) 時代小説文庫

木挽町で芝居茶屋「かささぎ」を切り盛りするのは若き店主・喜八とその兄弟分・弥助、そして気の利いた旬の料理を作る松次郎。色ある日、店にやってきたのは眼鏡をかけ、上方訛りの言葉を話し、狂言作者であるこの男・東儀左衛門は、喜八と弥助にい台本を書く手伝いをしてほしい、と言う。
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『純喫茶パオーン 』椰月 美智子 (著)

「純喫茶パオーン」は、ドリンク担当のおじいちゃんと、料理担当のおばあちゃんの二人でやっている喫茶店。孫の「ぼく」がお店を手伝ったり、おじいちゃんの特製ドリンクやおばあちゃんの最高のナポリタンを堪能しながら、お客さんたちとの出会いや、不思議な事件を描く。
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『ふたりの道 小間もの丸藤看板姉妹(五) 』宮本 紀子 (著)

江戸は日本橋伊勢町にある小間物商の丸藤。手代の吉蔵が実家の味噌屋を継ぐため、丸藤から去ることになった。吉藏は里久へ商人としての知識、自覚、そして覚悟を教えこむ。そして妹・桃の嫁入りや里久の縁談など、看板娘たちの明日への道が見えてくる「小間もの丸藤看板姉妹」シリーズ完結篇。
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『リセット』五十嵐貴久 (著)

一軒家に四人家族で住む升元家に一人の少女がやってきた。どこか陰のある十六歳の美少女、結花に、高校一年の次男、晃は一目惚れ。しかし、彼女が来てからというもの、学校や関係者の間で不審死が起こり、不穏な空気はやがて升元家にも漂い出して…。
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『独り舞』李 琴峰 (著)

台湾の田舎ではあるがごく普通の家庭で生まれ育った迎梅。小学生の頃、初恋の女の子が亡くなり、死への想いが胸にとりまくようになった迎梅はレズビアンとしての疎外感にも苛まれていた。高校時代の淡い恋や癒えることのない傷。日本へ渡り、名を変え、別人として生きようとする彼女を苦しめ続けるものとは。
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『一橋桐子(76)の犯罪日記』原田ひ香(著)

パートをしながら一人で両親の介護をしてきた76歳の桐子。両親を看取り収入は年金とパートの清掃のみ。孤独死にでもなれば周囲に迷惑がかかる。そんなある日、高齢受刑者が刑務所で介護されている姿をテレビで目にした桐子。これだ!と感じた桐子は刑務所に入ることのできる犯罪を模索する。
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『たまさか人形堂それから』津原 泰水 (著)

自分の作る人形にはオリジナリティがない。スランプに陥る若き職人・冨永をなぐさめようとするたまさか人形堂の店主・澪。しかし「人形を作らない澪さんには、作り手にのしかかる重圧は、永久にわからない」と冨永に言われてしまう。
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『マジカルグランマ』柚木 麻子 (著)

元女優で75歳の正子は、夫と家庭内別居状態。離婚資金を貯めるために参加したCMのオーディションに見事合格し、仕事も入りはじめる。しかし、その流れを止めるような出来事が起こり、また困窮する生活が…。映画監督を目指している若い娘、杏奈や近所の住民らとともに、正子は人生の逆転をはかるが…。