イラストブックレビュー

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米原さんのすごさに打ちのめされる書評集

『打ちのめされるようなすごい本』米原 万里 (著) のイラストブックレビューです。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍し、2006年にこの世を去った著者の、1995年から2005ねんまでの全書評を掲載。世界情勢、政治、文化、歴史、サブカルまで、あらゆるジャンルの本に対して奥深く、真摯にそして鋭く的確に評する一冊。
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映画よりも奇妙な日常の謎を解く

『キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~』斜線堂 有紀 (著) のイラストブックレビューです。火事で家が燃えてしまった大学一年生の奈緒崎は、映画オタクでひきこもりの友人・嗄井戸が住むアパート、銀塩荘の一階に引っ越してきた。夏休みが終わり大学へ行った奈緒崎は、ひょんなことから同級生の能見を一週間泊めてやることになる。
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密室殺人の謎と迫りくる恐怖に立ち向かえるのか!?

『屍人荘の殺人』 今村 昌弘 (著) のイラストブックレビューです。神紅大学ミステリ愛好会会長であり、名探偵でもある明智恭介と、その助手である葉村譲、そして同じ大学の探偵少女、剣崎比留子とともに、映研の合宿に参加する。ある出来事によりペンションに閉じ込められてしまった彼らの中の一人が死体となって発見される。
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妊娠・出産をめぐる切実な思いを描く七つの物語

『産まなくても、産めなくても』甘糟 りり子 (著) のイラストブックレビューです。三十九歳の女性弁護士、宮下夏子は、ある夫婦の離婚調停に携わるなかで「卵子凍結」のことを知り、心が揺れ動く。三十五歳のマラソンランナー、江夏美雪は引退するかどうかの折り返し地点に立っていた。出産する気があるのならばマラソンを続けていくことはできない…。
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笑いと冒険に満ちたかのこちゃんとマドレーヌ夫人の日々

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目 学 (著)のイラストブックレビューです。かのこちゃんは小学一年生の女の子。かのこちゃんの家では年老いた柴犬の玄三郎と、アカトラの猫、マドレーヌを飼っている。猫にとっての外国語、すなわち犬語を理解できるため、猫仲間からはマドレーヌ夫人と呼ばれている。
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それぞれの心の扉が少しずつ開いていく

のこ こちらは女性作家と高校生の姪が 二人暮らしをする「異国日記」の 第五弾よ。 ぬこ 朝は亡くなった母親の 日記を手にするんだよな。 何が書かれていたんだ? のこ 知らなかった母の思いを 知...
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過去は変えられない。進む先に未来がある。

のこ こちらは同級生が亡くなった理由を 探しているうちに、ある陰謀に 巻き込まれてしまう女子高校生の お話よ。 ぬこ へえ。なぜ同級生が 亡くなった理由を探そうとしたんだろう。 不審な点でもあったのか...
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思いもよらぬ価値観に出会うのが「育児」なのかも

のこ こちらは共働き夫婦のイクメンパパが 周囲のママ友やパパ友から寄せられる 問題や謎を解決していく物語よ。 ぬこ ほうほう。イクメンかあ。 乳幼児を育てる世帯は 手がかかるし、それぞれいろんな 問題...
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愛すること、生きること、死ぬことを刺さるような言葉で綴る

のこ こちらは「生」や「愛」に 一線を置いている男性が 自分の内面に迫っていく物語よ。 ぬこ ほほう。 「生」や「愛」に一線を置いているとは。 ちょっとやさぐれた男なのか? のこ 東大卒で大手出版社...
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フランスのお菓子は紫禁城に受け入れられるのか?

『親王殿下のパティシエール(3) 紫禁城のフランス人』篠原悠希 (著)のイラストブックレビューです。大清帝国第十七皇子・永璘お抱えの糕點師(パティシエール)見習いとして、北京で働く仏華ハーフのマリー。そんなマリーに永璘の妹である和孝公主が紫禁城へ上がらないか、と声をかける。