イラストブックレビュー

歌舞伎の世界に生きた ヤクザの息子の数奇な運命

長崎で力を持つ立花組の組長、権五郎の息子、十四歳の喜久雄は、新年会の席で父親を殺される。上方歌舞伎役者、花井半次郎のもとで世話になりながら、半次郎の息子・俊介とともに、半次郎からの厳しい指導を受け、芸の道へと青春を捧げていく。
イラストブックレビュー

なぜ私は、あの女性に心をかき乱されるのか

『彼女が私を惑わせる』こかじ さら (著)のイラストブックレビューです。専業主婦の榎本佐和子は、短大時代の知人でフードコーディネーターをしている青柳美香子から仕事の手伝いを頼まれる。これをきっかけに人気が爆発し、押しも押されぬ有名人に。その暮らしぶりが変わっていく佐和子に周囲の人間は心をざわつかせる。
イラストブックレビュー

1つの銃が2ヶ所でほぼ同時に発砲!?の謎

女子高生でミステリ作家の卵である灯里は、小説のネタを探していた。刑事である兄・大介を利用して、奇妙な事件のあった現場へ向かい、関係者に話を聞くのだが。
イラストブックレビュー

取り戻したのは夫を愛していないという記憶だった

『わたしの本の空白は』近藤 史恵 (著)のイラストブックレビューです。夫の母親と義姉と同居している三笠南は、病院のベッドで目覚めた。しかし、自分についての記憶も、これまでの生活も何ひとつ覚えていない。元の家に帰っても夫・シンヤや家族との生活に違和感はつのるばかりで…。
イラストブックレビュー

人々の願いを叶えるピエロがいる街

『ピエロがいる街』 横関 大 (著) のイラストブックレビューです。財政難に陥っている兜市の市長は、「会いに行ける市長」として市民の声を聞く。就活生の立花稜は駅前で白塗りのピエロに話しかけられる。人々の願いごとを叶える仕事をしているというピエロの助手をすることになった稜。市民を助け、市の難題に向き合うピエロの正体とは。
コラム

芸術の世界が私たちを引きつけるのはなぜなのか

私たちを惹きつけてやまない芸術の世界。そんな芸術の世界、中でも浮世絵、人形浄瑠璃、歌舞伎、長唄の世界を描いた小説をご紹介します。時を忘れるような、登場人物である彼らが命をかけてのめりこんでいった場所へと、わたしたちを誘う物語です。
イラストブックレビュー

物を映さぬ彼女の左目は事件の真実を見抜く

『隻眼の少女』麻耶 雄嵩 (著) のイラストブックレビューです。逗留していた山奥の村で起こった少女の首切り事件に巻き込まれてしまった種田静馬は隻眼の美少女・御陵みかげの助手として、みかげとともに村で起こる連続殺人事件の解明に挑む。
イラストブックレビュー

街に夢を与え、人々を見守り続ける百貨店で起こる魔法

『百貨の魔法』村山早紀 (著) のイラストブックレビューです。今年で創業五十年、長年街の顔として多くの人々を笑顔にしてきた老舗デパート、エレベーターガール、新人コンシェルジュ、創業者一族など、それぞれの立場でデパートを守ろうと、今日も売り場に立ち続ける彼らは、デパートで起こる「魔法」を体験する。
イラストブックレビュー

ついに「あの方」からお呼び出し!?マリーの運命やいかに!!

『親王殿下のパティシエール(5) 皇帝陛下とお菓子の宮殿』篠原 悠希 (著)のイラストブックレビューです。清の第十七皇子・永璘のもと、パティシエール見習いとして働く、仏華ハーフのマリーは皇帝・乾隆帝から、西洋の建物を模した工芸菓子の献上を命じられたのだが…。
イラストブックレビュー

死体が語る「真実」を見つけ出す 司法解剖ミステリー

『誰そ彼の殺人 』小松亜由美 (著) のイラストブックレビューです。仙台にある杜宮大学・法医学教室。法医学解剖技官の梨木楓は、准教授の今宮貴継とともに、宮城県内で発見される異常死体(変死体)を解剖し、死因を解明する。死体の細胞までも見聞し、犯人さえも気づかなかった真実に、二人は近づいていく。