小説・人文

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『雪のなまえ』村山由佳 (著)

小学五年生の雪乃は学校でいじめに遭い、不登校に。ある日父親の航介が会社を辞め、雪乃とともに曾祖父母が暮らす長野で農業をするのだと言い出す。母親の英理子は仕事を続けるため単身東京へ残ることに。豊かな自然と周囲の人々の思いに包まれ雪乃は少しずつ成長していく。
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『ちびねこ亭の思い出ごはん かぎしっぽ猫とあじさい揚げ』高橋由太 (著)

三十五歳になる五十嵐さくらは疲れていた。書店の店長を務めているが、給料は安く責任は重い。仕事の辞めどきなのかも。そう考えたさくらは、自分が本を好きになったきっかけをくれた人ともう一度話がしたいと思い、死んだ人間と話ができるという「ちびねこ亭」を訪れる。
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『すべての神様の十月(三)』小路 幸也 (著)

ダメになってしまったロケ用の食材を時間内にそろえる、出張先から危篤状態の父のもとへ向かう。絶対に間に合わない状況なのに何故か時間内に送り届けてくれるタクシー運転手の正体とは(「間に合わせます」)。気まぐれで優しい神様たちと人間との縁を描くシリーズ第三弾。
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『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』桜木 紫乃 (著)

キャバレーで雑用係をしている二十歳の章介は母が置いていった父の骨壷と共に過ごしていた。ひょんなことからマジシャン、歌手、ダンサーというメンバーたちと1か月の間、同居することに。彼らとの賑やかな日々は、章介に寂しいという感情や家族の温もりを教えてくれる。
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『鳴かずのカッコウ』手嶋 龍一 (著)

梶壮太は、国際テロ班に所属する公安調査官。ジョギングの途中目にした看板から中国・北朝鮮・欧米の組織が複雑に絡んだきな臭い事案の調査を担当することに。同僚の西海帆稀とともに神戸の町で裏から糸を引く謎の男を追跡するのだが…。
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『あずかりやさん 満天の星』大山 淳子 (著)

「あずかりや」では一日百円でどんなものでも預かってくれる。目が見えない店主のもとには様々な預かってほしい「もの」を持ったお客たちがやってくる。また預けたものを受け取りに来る客や、時には招かざる客も…。
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『滅びの前のシャングリラ』凪良 ゆう (著)

学校でいじめられている男子高校生、、落ち着かないチンピラ、友樹を女手ひとつで育てる母親、伝説の歌姫。小惑星の衝突により地球が滅びるというニュースが流れ荒廃していく世界の中で彼らに起こったこと、目にしたもの、そして芽生えたものとは。
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『田舎のポルシェ』篠田 節子 (著)

農家である実家で作られた大量の米を引き取るために、荷物の積め込みと運転を手伝ってくれる相手を同僚から紹介してもらった翠。現れたのは、白い軽トラに乗ったいかついヤンキーだった。岐阜から東京への往復1000キロの旅の途中、台風の接近をはじめとした様々なトラブルに巻き込まれ…。
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『ロボット・イン・ザ・システム』デボラ・インストール (著)

中学校生となったタングは思春期の真っ只中。骨盤骨折から回復した老婦人、ミセス・カッカーを迎え入れ、いっそう賑やかになった一家のもとへ友人のカトウ一家が仕事と休暇を兼ねてやってきた。何かを隠している様子のカトウにベンは不信感を抱くのだが…。
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『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ (著)

ノース・カロライナ州の湿地で、一人の若い男性の死体が発見された。村の人々は6歳の頃からたった一人で暮らしている「湿地の少女」と呼ばれるカイアへと疑いの目を向ける。村人からの蔑みの目線を避け、湿地の豊かな自然に包まれひっそりと暮らしていたカイアは犯人なのか。