『母さんは料理がへたすぎる』白石 睦月 (著) ポプラ社
あらすじ
三年前に父親を事故で亡くし、働く母と年長の三つ子の面倒を見る龍一郎は高校一年生。料理を作るのは好きではあるのだが…。家族それぞれがつまづいたり、悩んだりしながら日々を刻んでいく姿を描く物語。
家族のために日々料理をし、妹たちの世話をする龍一郎
幼稚園に通う三つ子のためにキャラ弁を作り、学校に行けば夕飯のメニューに思いを巡らす龍一郎。文化祭の準備で料理担当となり、久しぶりに家庭よりも学校生活に力を入れることになったのですが…。
龍一郎が抱える問題と、龍一郎にとっての料理
好きな料理や家族の面倒が自分でも気がつかないうちに負荷となっていた龍一郎。彼自身が納得して明日への一歩を踏み出せたのは、やはり料理が支えとなっていたから。家族それぞれも、互いが互いを見守ったり、支えたりするその景色の中には、必ず何らかの料理が存在するのです。
まとめ
食卓にあがる料理の温かな湯気と香り、そして家族の笑顔が明日への力になる、そう感じさせてくれるハートウォーミングな物語です。
<こんな人におすすめ>
高校生が成長していく物語を読みたい
父親を亡くした家族が抱えるそれぞれの思いを描いた話に興味がある
家族を支える料理を描いた話を読んでみたい
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