『首都感染』 高嶋哲夫 (著) 講談社文庫
あらすじ
中国でサッカーワールドカップが開催され、世界中の人々が盛り上がっていた。しかし、会場から離れた雲南省では、強毒性のインフルエンザが発生。ついにウィルスは日本へ、そして都内にも患者が…。生き残りをかけ、空前絶後の「首都封鎖」作戦が始まった。
発生初期の対応、かそして感染拡大時に取った対策とは
致死率60%の強毒性インフルエンザが中国で発生。内科医であり、新型インフルエンザ対策本部のメンバーである瀬戸崎優司は、中国からの帰国便搭乗者を五日間拘束。
海外や国内から強烈な反発が出ますが、この五日間での世界での感染者数の大きさから、対処が正しかったことを人々は認めます。しかし、ついに都内にも感染者が出始めます。被害を抑えるために打ち出したのは「首都封鎖」でした。
まとめ
感染症がどのように広がっていくのか、対策や治療法はどのようなものか、そして多くの感染者が出た場合、日本の医療界はどうなるのか。判断に迅速さが求められ、かつ常に「何を優先するのか」を問われ続けるのです。
一人一人が感染症やその対策についての知識を持ち、強い意志を持って臨むことが大切なのだということを教えてくれ物語です。
<こんな人におすすめ>
パンデミックにより東京が封鎖されるという話に興味がある
パンデミックが起こった時の大衆心理や医師・政治家の判断を描く物語を読みたい
高嶋哲夫のファン
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