『読書嫌いのための図書室案内』
青谷 真未 (著) ハヤカワ文庫JA
あらすじ
読書は嫌いだがラクそうだからと図書委員になった高校二年生の荒坂浩二。ところが先生に言われ、廃刊状態だった図書新聞を再刊することに。本好き女子生徒の藤生蛍とともに、先生や先輩、同級生に原稿を依頼したところ、逆に彼らから交換条件を出される。その真意を調べるうちに、過去に学校で起こった事件に遭遇し…。
感想文の依頼をしたら交換条件を出され…
先生に強引に押し付けられ、しぶしぶ原稿依頼をしていく浩二。しかし、生物部の樋崎先生は「先に君の書いた感想文を見せて」と条件を出します。また、美術部の緑川先輩は早々に原稿をくれますが、本のタイトルの記載がありません。「何の本の感想を書いたか当てたら記載していい」とまたもや条件付き。
普段は顔も伏せ気味で口数も少ないのに、本のことになるととたんに饒舌になる読書女子、藤生とともに、新聞を作るため頭をひねったり、調査をするうちに、この学校で過去に起こった自殺騒ぎを知るのですが…。
まとめ
何のために本を読むのか。人は何を思って読むのか。本に対する思いが散りばめられています。読書嫌いさんにもぜひ手に取っていただきたい物語です。
<こんな人におすすめ>
本嫌いの高校生がどのように本に関わっていくのか興味がある
本好きな人の心理やなぜ好きなのかを知りたい
青谷 真未のファン
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