遺伝子レベルで落ち着ける空間

『日本の家』  中川 武 (著) 角川ソフィア文庫

概要

大黒柱に縁側、上がり框や雪見障子、畳に襖…。日本の家には四季を取り入れ古来の習俗と共に生きてきた先人の知恵と情緒、美意識が込められている。この伝統的な家のしつらいを見直し、世界が憧れた日本の建築の全てを美しい写真とともにたどる。

古くからある日本のしつらいについて解説

三和土(たたき)、沓脱石(くつぬぎいし)、囲炉裏(囲炉裏)など、古くからある日本の家のしつらいについて、歴史を踏まえた経緯を、写真や図を用いて解説。

目的や用途があるのはもちろんですが、どのしつらいも意匠を凝らし、美しく仕上げられているのが印象的です。空間に対する意識、建て具等が生み出す陰影。そこには日本人の感性と美意識が詰まっているのです。

まとめ

時を経て、なお深みを増す日本の家の写真や、遺伝子レベルで落ち着ける広い包容力があります。日本文化、日本じを知るテキストとしてもオススメの1冊です。

<こんな人におすすめ>

日本の家や建物が好き
日本の建物に関する知識を得たい
日本の家の各部位の名称やその所以に興味がある

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