『ビオレタ』 寺地 はるな (著) ポプラ文庫
あらすじ
婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、ひょんなことから雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店だった。
棺桶から見えてくる愛の形
店主、菫(すみれ)三谷、彼女の息子とのやりとり、とりあえず、と付き合いはじめた新しい彼氏、やってくる客への対応、妙の家族。
状況に流されて感情が先立ち、子どもっぽい反応をしていた妙。しかし、彼女をとりまく周囲の人々とのやりとりから、次第に流されることのない芯のようなものができていくのがわかります。いろんな人の、いろんな形の愛を見ることができるのです。
まとめ
物語に楽しいリズムを与える会話にも注目。真面目すぎて話し方が変になったか?と思いつつも、ウフフと笑ってしまうようなユーモアのある会話です。楽しくて悲しくて、愛を感じる物語です。
<こんな人におすすめ>
女性が成長していく物語が好きだ
ちょっぴりユーモアを感じるような話の流れが好き
心がじんわりあたたかくなるような物語を読みたい
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