『蟋蟀』 栗田 有起 (著) 小学館文庫
あらすじ
馬、河童、蟋蟀、猫など様々な生き物をモチーフに、日常と非日常の境界線を描く、読めば読むほどクセになる11の物語。
なんとも奇妙だが、なぜか引き込まれる物語たち
人のそばに動物が見える女性の話、祖母の腰に入る、二匹の蟋蟀の刺青の話、カッパの死後に起こった話…。どれも不思議な、ファンタジックな設定でありながら、人間の愚かさや、思い通りにいかない虚しさ、悲しみなどが根底に漂っています。
まとめ
詩的とも言えるような、滑らかで美しい文章が、この不思議な物語を読む者の心の中に様々な思いを染み込ませてくれます。異世界も現実世界も、案外紙一重なのかも?なんて考えさせられる、不思議でクセになる物語です。
<こんな人におすすめ>
不思議な話が好き
考えさせられる話が好き
生きものと人生が絡む話に興味がある
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