『検察側の罪人 』上・下 雫井 脩介 (著) 文春文庫
あらすじ
老夫婦殺人事件の容疑者の一人は、すでに時効となった殺人事件の重要参考人だった。東京地検のベテラン検事と、正義感溢れる若手検事が一人の男を追いつめていく。
ベテラン検事の最上は、容疑者を絞り、警察を上手に導き犯人へと仕立てようとします。そして、その取り調べを若手の沖田に任せます。
証拠も動機も弱く、そのうえ容疑者本人が頑として罪を認めません。次第に上司の思惑に疑問を感じるようになった沖田は退職し、真実を探ります。
まとめ
これは検察官の単なる「お仕事小説」ではありません。「正義」とはいったい何なのかということを常に読者へ突きつけます。
過去に殺人を犯した者が大手を振って歩いている。法の上ではどうすることもできない。法に携わる者がそうした立場に置かれたら。
正義の「ナタ」を振るうのは、いったい誰がすべきなのでしょうか。
<こんな人におすすめ>
正義をテーマした物語を読みたい
検察官という仕事に興味がある
雫井脩介のファン
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映画化もされましたね。木村拓哉×二宮和也の共演も話題になりました。
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